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「小瀧がした事はあんまり納得いってへんけど、一応一件落着？」
大毅が隣からそう言うと、のんちゃんはふわっといつもの笑顔を見せた。
「もぉー、泣かへんでやぁ。何で泣いとんの笑」
「ほんまやん！今の泣くとこちゃうやろ！」
「ごめんって〜」
気まずい空気はどこへやら、気がつけばみんなで楽しく笑っていた。
「あ！俺この後用事あんねん！」
「またな！」って焦ったように部屋を出ていった大毅を確認して、私はのんちゃんにあのことを話す。
「のんちゃん、あのね」
私の目を見て「ゆっくりでええよ」って、のんちゃんには言いにくい話だってわかってるみたい。
「大毅に、好きって言われた」
ちょっとだけ驚いてたけど、またすぐに笑顔を取り戻す。
「大毅のこと、沢山傷つけたかもしれない。でも、本人は返事はいらないって言うの」
私の話をしっかり聞いてくれたのんちゃんは、「しげもアホやなぁ」って一つ息をはいた。
「ちゃんと自分の気持ちは伝えや。しげめちゃくちゃシャイやねん。好きな人当てられたくらいで顔真っ赤にするくらい好きやったら、返事は絶対欲しいに決まっとるやろ」
のんちゃんの言葉はきっと正しいものだから、大毅にちゃんと自分の気持ちを言おうって決めた。
「ありがとう」
「ええよ。自分の気持ちに嘘ついたらあかんで？」
のんちゃんはずっと優しくて、まるで私の背中を押してくれているように暖かかった。
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作者名：えぇふぇす | 作成日時：2018年2月15日 23時
