○36 ページ36
.
あの日見た夢に、近い状態になってしまった。
のんちゃんからは会うのを拒まれ、大毅とは気まずくてまともに話すらできない。
こんなのがずっと続くのは嫌だ!って思うけど、行動に起こすことはできなかった。
今日は、病院にも寄らないで一人で帰ろう。
そう思っていた。
.
“え!あれ誰!?めっちゃイケメンやん!”
クラスの誰かの声をきっかけに、みんなが窓へ駆け寄り、校門を見つめた。
教室は見知らぬイケメン君で大騒ぎ。
私も、窓から校門をのぞいた。
「え、」
そこに立っていたのは、いるはずのない人で。
なんで?どうして?
あなたはそこにいるの?
…、のんちゃん。
全速力で走った。
校門まで、周りの目なんて気にせずに。
そして、私が校門の前に着いた時、のんちゃんは生徒たちに囲まれた中で大毅と話していた。
「ベリーちゃんおる?謝りたいことがあんねん」
「謝るって、小瀧お前、Aに何したん」
二人の会話は、どんどん悪い方向へ進んでいく。
「迷惑や、って無理やり帰してもうてん。昨日」
私がいることに気がついていない二人。
「ふざけんなっ!Aが毎日どんな気持ちで会いに行っとったか、少しは考えろやっ!」
ヒートアップしていく会話にもう耐えられなくて、
「もう、もうやめてっ!」
気がつけば沢山の人の前、大声で二人の会話に割り込んでしまっていた。
.
213人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:えぇふぇす | 作成日時:2018年2月15日 23時