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「そろそろ終わりかぁ…」
日は傾き、空はほんのりオレンジ色に染まっていく。
「まだ一緒におりたいなぁ」
無自覚か、はたまたわざとか、のんちゃんはそんな言葉をふと漏らした。
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「じゃあ、最後はあれ乗ろっか！」
私が指差したのは、地元の遊園地のわりには大きな観覧車。
「おん！ええな！」
早速観覧車に向かって、私の右手をひいて歩いていく。
今日一日、ずっと繋いだままだったその手は、最初こそ恥ずかしかったものの、いまでは安心する温もりだった。
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「俺らが乗るんは、ピンクのやつやね」
短い会話をした直後、そのピンクの小さな部屋に乗り込んだ。
狭い空間に、私とのんちゃんの二人きり。
手を繋いでいたから、座ったのは自然と隣り合わせだった。
「今日はたのしかったぁ！」
「私も楽しかった！」
小窓から、夕日を見つめて、今日の思い出に浸った。
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ああ、幸せだなぁ。
こんな時間がずっと続けばいいのに。
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もう少しで観覧車はてっぺんに到達する。
ゆっくり、ゆっくり、確実に進んでいく。
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建物や遊びに来ていた人たちが、全てちっちゃくみえた。
「うわぁ…」
景色を眺めていると、のんちゃんが急に私を呼んだ。
「ベリーちゃん、」
何を疑うこともなく、のんちゃんの方を向く。
そこには見たことないくらい真剣な表情ののんちゃんがいて、思わず息をのんだ。
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そして_________、
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作者名：えぇふぇす | 作成日時：2018年2月15日 23時
