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○１７ ページ17
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「のんちゃんっ、」
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“泣かないで、笑って？”
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こぼれ落ちる涙をこらえて、のんちゃんに伝えた。
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驚いた顔で私を見るのんちゃんは、その数秒後、
「、ふはっ、」
声を上げて笑い出した。
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「の、のんちゃん？何が、おかしいのっ？」
理解できず、私の頭ははてなマーク。
空気を読まない涙は、まだポロポロ落ちてくる。
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「っ、やって、泣かへんでって言うとる本人が泣いてどうすんねんっ笑」
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…、確かに。
泣きながら泣かないで、なんて矛盾してるね。
「…、あははっ、そうだね笑！」
いつのまにか涙は消えて、のんちゃんの部屋には笑い声が響いた。
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「のんちゃんっ、」
「ん？」
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“私が、のんちゃんの生きる理由になる”
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一瞬、目を見開いた後、いつもの甘い笑顔を見せた。
「おん。俺も、ベリーちゃんの生きる理由になりたい」
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のんちゃんと同じように一瞬目を見開いて、その後笑った。
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そして、のんちゃんはまたいちごミルクをくれた。
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俺、これ好きやねん、って。
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作者名：えぇふぇす | 作成日時：2018年2月15日 23時
