もも ページ9
.
あんだけかっこつけて神ちゃんについて行ったのに、何もできひんかった自分に腹が立って、Aの前で沢山泣いてもうた。
追い返される事くらい、わかっとったはずなんに、いざそうされると反抗もほとんどできひんくて。
「このまま、A抜きでデビューするんかな、俺ら」
ぽろっと出た独り言に、「そんなん嫌やっ!」って神ちゃんが声を荒げた。
「ずっとみんなで頑張ってきたんに、Aとはここで終わりなん?そんなん俺は嫌やで」
神ちゃんが言う事、俺もおんなじ気持ちや。
けど、それをさっき社長に言って、ダメやったから。
「なぁ、淳太くんも流星も濱ちゃんも、Aと一緒にデビューし」
神ちゃんの言葉は、続かへんかった。
Aに、「もういいから!」と遮られてしもうたから。
「僕だって、僕だってデビューしたいよ!でもっ、できひんねんって!どう頑張ったって、努力したって!やから、もうやめてや…」
やっと本音を言ってくれたんに、その言葉は重く、この場をまた静寂で包み込んだ。
.
39人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えぇふぇす(プロフ) - 真維子さん» 何度もコメントありがとうございます(泣)。嬉しい限りです!これからもよろしくお願いします! (2018年7月27日 22時) (レス) id: 298ecf02a2 (このIDを非表示/違反報告)
真維子 - えぇふぇすさん新作おめでとうございます!これからも見させていただきます!!!!!!(´∀`)Ъ (2018年7月26日 7時) (レス) id: 46ed081ddd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:えぇふぇす | 作成日時:2018年7月23日 23時