赤が４３ ページ5
ソファに座って、封を千切る。
中に折り畳んであった紙を開いて、目を通す。
貴「……………………。」
『(人1)へ
長らく手紙を送れなくて悪い。
大学にはちゃんと行ってるか？
友達と仲良くやって、充実した日々が送れるといいな。
返事、待ってる。』
.
貴「(……毎回同じ内容ならいちいち書かなくてもいいんじゃないの。)」
あたしが小学生くらいの時、父さんは前よりも家に帰らなくなった。
会うとしても、一年に一度。
中学に上がる時には、もう家には面影もなかった。
でも
半年に一通くらい、手紙が送られてくるようになった。
返事は、一度も返したことがない。
.
返せる内容なんて持ち合わせてないし
.
母さんの葬式にも顔を出さなかった人と話すことなんてない。
.
あたしは手紙を封筒に入れてぐしゃぐしゃに丸めると、ゴミ箱に放り込んだ。
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虹龍(プロフ) - 涼輝さん» ありがとうございます！そう言ってもらえるとすっごく嬉しいです！！( *´艸｀) (2014年11月17日 20時) (
レス) id: 41780aa7d0 (このIDを非表示/違反報告)
涼輝(プロフ) - トリップ物ってあまり好きでは無かったんですけど、このお話は大好きです！ (2014年11月17日 0時) (レス) id: 66c1909a0a (このIDを非表示/違反報告)
しぐ(プロフ) - ええ話やぁぁ…!! (2014年11月2日 14時) (レス) id: e48422b8e9 (このIDを非表示/違反報告)
華憐 - とても面白かったです! これからも頑張って下さいっ! (2014年10月27日 1時) (レス) id: 9783837781 (このIDを非表示/違反報告)
虹龍(プロフ) - 狂香さん» ありがとうございます！やる気が出ます( ´ ▽ ` ) (2014年10月24日 22時) (レス) id: 5ee23f4f2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虹龍 | 作成日時：2014年10月4日 14時
