赤が33 ページ34
ぱちり、とスイッチが入ったように、突然目が覚めた。
辺りは真っ暗で、まだ夜中のようだった。
貴「…………………(なんで目ぇ覚めちゃったんだろ……)」
すぐに寝られる気もしなくて、体を起こした。
部屋を見渡すと、尊さんがいた。
尊さんは胡坐をかき、腕を組んで壁に体を預けていた。
俯いていて、肩が呼吸とともに揺れる。多分眠ってるんだろう。
あたしはベッドから出て、尊さんに近づいた。
しゃがみ込んで、顔を覗き込む。
尊「………………スー…………………スー…………。」
いつもの威厳のある、不機嫌そうな顔ではなく、幼さがあった。
もしかしたら、明日にはもう、この顔も見られなくなるかもしれない。
隣からいなくなるかもしれない。
どこを探しても、見つからないかもしれない。
貴「………………………。」
尊さんの頬に、そっと触れる。
指先からだけでも伝わる温もり。
貴「…………………尊さん…………。」
顔を近づける。
,
大好きです
あなたの優しさが
あなたの温もりが
,
あなたの隣で、あなたと一緒に、笑っていたかった。
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クラウディ - あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします! (2015年1月1日 19時) (レス) id: f5e9a20af7 (このIDを非表示/違反報告)
momo - Each and All 聴きながら見てるけど、やばい・・・これは涙腺が・・・!!!! (2014年10月7日 21時) (レス) id: 55a4a4cdc3 (このIDを非表示/違反報告)
エレナ - 28やばかったです!凄く続きが気になります!wこれからも更新頑張って下さい♪ (2014年9月23日 23時) (レス) id: 47f2933f17 (このIDを非表示/違反報告)
クラウディ - 気になる・・・、早く書いてほしい。 (2014年9月23日 12時) (レス) id: f5e9a20af7 (このIDを非表示/違反報告)
イオ - やめろ!!その顔やめろ!!!! (´▽`) (2014年9月19日 21時) (レス) id: 7430eb96ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:虹龍 x他1人 | 作成日時:2014年8月12日 13時