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赤が26 ページ27

パシッ









貴「………なんですか。」

尊「……お前、今日変だぞ。」

貴「…なんで。……いつも通りでしょ。」

尊「………避けてんだろ。俺のこと。」

貴「避けてません。いつもこうです。……離してください。」

尊「……理由を言ったらな。」

貴「いつもこうだってば!!」


あたしは尊さんの手を振り払った。





貴「だってこうでもしないと、一人に慣れとかないと…………尊さんがいなくなった後

寂しいって思っちゃうじゃないですか!!」

尊「………いつ帰るかも分かんねぇのにか。」

貴「そんなのあたしだって知らない!明日かもしれないじゃないですか!だから避けるんです!

尊さんだって早く帰りたいんでしょ!?だったら関わらないでください!!」


尊「………じゃあ、なんでそんな顔してんだ。」

貴「……知りません…………早くどっか行っちゃえ…尊さんなんて………。」






尊「…………そう思ってんのか。」


貴「……もう…話したくないです…。」


尊「…………じゃあ、俺が……お前と一緒にいたいって言ったら、お前も……そう言って

くれんのか。」


貴「………意味分かんない………早く帰りたいんでしょ?…なんでそんなこと言うの……。」


尊「……俺がいつそんなこと言った。」


貴「じゃあそう言って!!中途半端はやめてください!帰りたいって言ってよ!!」




あたしは部屋を出ようとする。



尊さんがあたしの腕を掴んだ。







尊「待て。」


貴「…離してよ……!」


尊「お前はどっちなんだよ!」


貴「……!?…。」






尊さんはあたしの手首を引っ張ると、自分の方に引き寄せた。






尊「…………俺を引き止めたかと思えば……避けて…………お前はどうなんだよ……

……中途半端はお前の方じゃねぇのか……!」




貴「………!!…………っ!」




尊さんは、怒ってるような顔じゃなかった。


あたしは手首を掴まれていたのを振り解いた。






ブチッ!



カツンッ




その勢いで千切れたブレスレットが、床に落ちる。



あたしは気に留めず、部屋を出た。







.








無残な姿で床に転がるブレスレットを、ゆっくり拾い上げる。



それを見つめると、ブレスレットごと拳を握り締めた。









.









………………ダンッ!

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クラウディ - あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします! (2015年1月1日 19時) (レス) id: f5e9a20af7 (このIDを非表示/違反報告)
momo - Each and All 聴きながら見てるけど、やばい・・・これは涙腺が・・・!!!! (2014年10月7日 21時) (レス) id: 55a4a4cdc3 (このIDを非表示/違反報告)
エレナ - 28やばかったです!凄く続きが気になります!wこれからも更新頑張って下さい♪ (2014年9月23日 23時) (レス) id: 47f2933f17 (このIDを非表示/違反報告)
クラウディ - 気になる・・・、早く書いてほしい。 (2014年9月23日 12時) (レス) id: f5e9a20af7 (このIDを非表示/違反報告)
イオ - やめろ!!その顔やめろ!!!!                                                                                              (´▽`) (2014年9月19日 21時) (レス) id: 7430eb96ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:虹龍 x他1人 | 作成日時:2014年8月12日 13時

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