全方位から狙われています。【名探偵コナン】２

コナンくん２ ページ6

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しかし最後に会ったのは、たしか新一くんが中学生の時だし、もう２年も前の話になる。
本来ならば、もう高校生の筈だけど……

「まさか……！新、」
「おーーい！コナン！でけぇ声だしてどうした？」
「元太くんの声の方が、大きいですよ……」
「あーー！ポアロの新しいバイトの人？お姉さん、かわいい〜〜！」

私の言葉を遮られてかと思えば、店内にぞろぞろと入ってくるチビッ子たち。
どういう状況？一個一個説明して欲しい。
状況が掴めないのは私だけではないようで、梓さんの頭上にもハテナマークが浮かんでいるように見えた。

タイミングを見計らって、コナンくんが近づいてくる。
私の元まで来たコナンくんにぎゅっと手を握られた。

「えっ」
「梓さん！Aお姉さん借りるね！すぐ戻るから！」
「おいコナン、そのお姉さんと知り合いだったのかよ〜〜」

外野からの冷やかしを飽きれ顔で一瞥したコナンくんに連れ去られる。
先程まで、一緒にハテナマークを浮かべていた梓さんも今では満面の笑みで「いってらっしゃい。」と手を振っていた。
もしかして、置いて行かれているのは私だけ？
訳も分からず、コナンくんによってポアロの裏まで引っ張られ、そこでやっと手を離された。

「今までどこ行ってたんだよ。」
「……その前に、新一くん、だよね？」

背丈こそ違うが、仕草や口調、行動力は新一くんソックリなのである。
先程の発言から相手が新一くんであるのは、ほぼ確定なのだがそんなSFじみた事、果たしてこの世の中に存在して良いものなのか。
好奇心旺盛な新一くんのことだから、どこかしらの研究所の陰で開発されているヤバイ劇薬に手を付けたという可能性が無いとは言い切れない。
それとも、子どもを媒体にして新一くんの脳を埋め込んだ？
こっちはエグそうだから、あまり想像したくはないな。

頭を掻いて、新一くん(仮)は口を開いた。

「新一だよ。訳あって、このことは蘭や皆には隠してる。Aにはいつかバレるだろうし、隠し通す自信が俺にはねえ。こんな体じゃ、出来る事も限られてくる。協力してもらいたいこともあるしよ。」
「どうしてそんな体、」

「俺は一個答えたけど？オメェは何も答えねーのかよ。」






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