全方位から狙われています。【名探偵コナン】２

社畜ライフ再開４ ページ29

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「降谷さんなら日本中どこいても見つけそうだな……そういや、昨日風見さんに資料任せてた気する。降谷さんなら絶対自分でやりそうだから変だと思ったんだよ。Aのとこ行ってたのか。」

降谷さん、風見さんに仕事任せたんですか。察するに安私が室さんが降谷さんが同一人物だと気付く前に接触を図る為、無理やりシフトを合わせたってことですよね。ご苦労様です。そこまでしてくれなくても良かったのに！

昨日は忘れていたが、ポアロのバイトはどうなるんだろう。降谷さんのことだからやめろとか言われそうだな……そうした方がいいのは確かだけど、梓さんとせっかく仲良くなれたし、やめたくなかったなぁ。
名残惜しいが、辞める方向で考えて……あ、新一くんへの言い訳を今のうちから考えておかないと。

「桐ヶ谷。甘やかすのは程々にしろ。」
「すみません降谷さん！じゃあな、頑張れよ。」
「……あ、ありがとうございました。」

降谷さんに怒られ、桐ヶ谷さんは自分のデスクに戻っていった。残された私は冷えたオレンジジュースを見つめる。
……飲んだら怒られるかな。ちらっ、と横目で見て降谷さんが部屋から出るのを確認し、すぐさま缶を開ける。
冷えたオレンジジュースはおいしい。
桐ヶ谷さんに「美味しい」とジェスチャーで伝えれば、「良かった」と返してくれた。これ飲んで、仕事頑張ろう。

「やっぱ、公安には花がねえとなぁ。」
「桐ヶ谷さんばっかりずるいですよ。ニヤけないでください。気持ち悪い。俺も何か奢ってあげれば良かった。」
「毒舌毒舌。イケメンも嫉妬するんだな。」
「違いますけど。……次の潜入調査1人で行かせますよ。」
「殺す気か！？容赦ねえなおい。」





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