社畜ライフ再開１ ページ26
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公安という仕事上、早起きは癖になってしまっていて朝５時を回る前には目が覚めていた。服も着ているようだし、俺はあのまま酔い潰れてしまったのだろうか。その計算で行くと１２時前には寝たはずだから、俺にしては随分と寝ている方だった。ふかふかのベッドに眠るのはいつ振りだろう。ほのかに柔軟剤の香りがする。この匂いはAの……
急に目が覚めて、自分のした行為に引いた。Aの匂いがするかけ布団をつい抱きしめてしまったのである。
脳が覚醒していくと同時に、酔っていた最中の記憶を徐々に思い出した。たしか、押し倒して抱きしめて……明確に思い出せば思い出すほど、自分に失望した。この時ばかりは自分の記憶力を恨んだ。
「……何をこんなに動揺しているんだろう。」
仕事じゃ押し倒すなんてことザラだ。押し倒して、ターゲットに甘い言葉を囁けば大抵落ちる。……相手がAだからなのか。
とりあえず、俺以外起きている人なんていないだろうから朝ご飯を作ろうとベッドから起き上がる。そういや、Aが家を空けている間にこの掛け布団を洗濯したのは自分だった。何勝手にドキドキしているんだと再度頭を抱え込んだ。
リビングに行くと、二人が雑魚寝していた。風邪引くぞなんて思いながら、毛布を掛けて机に転がっている缶ビールやらを片付けた。俺はどの酒を飲んで酔い潰れたんだろう。多少の事じゃきっと潰れないはず。そういえば、頭痛がするような気がする。二日酔いなんていつ振りだろうか。
一通り朝食を作り終え、二人を起こした。
「降谷か、おはよ。腰いってえ〜〜」
「床で寝てればそうなるだろ。」
「Aの部屋に運んだのは俺なんだから感謝しろよ。……色んな意味で。」
松田に色んな意味と言われ、はっとなって今朝のことを思い出した。さすが警察学校からの知り合いという事もあり、微妙な表情の変化を松田に読み取られてしまい、視界の隅で口角がニヤリと上がるのがわかる。
「おやおや、降谷さん。心当たりがあるんじゃないですか〜〜？」
「うるさい。運んでくれた事には感謝してる。ありがとう。」
「お、おう。しかし、A起きねえな。」
「時差ボケはもう治っている頃だし、どうせ俺が居ない間にだらけた生活を送ってたんだろう。今日からみっちり働いてもらおうか。」
「鬼の上司だな。」
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蓮生 - 面白いです！ (2020年5月6日 17時) (
レス) id: 7a1e1b26c0 (このIDを非表示/違反報告)
カルム(プロフ) - やば…降谷さん可愛すぎる… (2019年12月2日 12時) (レス) id: a52b3e9031 (このIDを非表示/違反報告)
一(プロフ) - 壟薇さん» ありがとうございます。更新頑張ります！原作開始時で、２４歳の設定になります。 (2019年11月20日 0時) (レス) id: ca6dbfc4b7 (このIDを非表示/違反報告)
壟薇 - 面白いです！更新頑張ってください！質問ですが夢主ちゃんは何歳なのでしょうか？ (2019年10月28日 21時) (レス) id: ba5f7bf38b (このIDを非表示/違反報告)
一(プロフ) - 雨上がりのcrewさん» ありがとうございます。自分の趣味を詰め込んだ作品でもあるので、私得と思ってもらえて嬉しいです……！更新頑張ります！ (2019年7月9日 0時) (レス) id: ca6dbfc4b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：一 | 作者ホームページ：https://twitter.com/ninoma_e
作成日時：2018年10月6日 19時
