話したいこと2 ページ15
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「あら、お客さん?私は席を外した方が良いかしら。」
「いや、灰原はいてくれ。今から組織の話をするんだ。」
「まさか、その人……!」
「Aは違う。俺がアポトキシンを飲む前からの知り合いだから、完璧なシロだ。」
「だよな?」とこちらを向いた新一くんに訳も分からず頷く。すると、画面の端で灰原さんがホッと胸を撫で下ろすのが見えた。
組織って、まさか黒の組織……?降谷さんが潜入している、あの黒の組織?
面識はあるっちゃあるのだが、組織に手を貸したりなんかはしていない。私は正真正銘の白で間違いなかった。
阿笠博士がお茶を入れてくれて、ソファに腰かける。どうやら、新一くんの話したいことは黒の組織に関する事だった。
「本題に入る前に一つ忠告。工藤君はもっと警戒心を持つこと。Aさんは貴方にとって大事な人なのかもしれないけど、秘密を教えるということは同時に危険に晒す事なのよ。分かった?」
「……分かってるよ。」
「じゃあ、いいわ。それと、Aさん初めまして。灰原哀です。」
「七瀬Aです。哀ちゃんも新一くんと一緒で、体が縮んでしまったんですかね。」
全員の動きが固まる。
あれ、おかしなこと言ったっけ。
「どうして分かったんだ?」
「普通分かるよね?」
「まあ……細かいことは後にして、本題に入ろう新一くん。夜遅くなってしまうと蘭くんが心配してしまうぞ。」
蘭ちゃんか。懐かしい名前だな。新一くんと同様に、ここ数年姿を見ていないが、元気にしているのだろうか。
それから、新一くんが小さくなってしまった経緯や黒の組織の情報、哀ちゃんのことなど色々とおしえてもらった。黒の組織については公安で潜入調査をしているらしいが、私はそこの担当では無かった為、組織に関する情報は何も聞かされていなかった。
「……とまあ、大体そんな感じだ。そこでAには俺たちの手助けしてほしい。」
「具体的には。」
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蓮生 - 面白いです! (2020年5月6日 17時) (レス) id: 7a1e1b26c0 (このIDを非表示/違反報告)
カルム(プロフ) - やば…降谷さん可愛すぎる… (2019年12月2日 12時) (レス) id: a52b3e9031 (このIDを非表示/違反報告)
一(プロフ) - 壟薇さん» ありがとうございます。更新頑張ります!原作開始時で、24歳の設定になります。 (2019年11月20日 0時) (レス) id: ca6dbfc4b7 (このIDを非表示/違反報告)
壟薇 - 面白いです!更新頑張ってください!質問ですが夢主ちゃんは何歳なのでしょうか? (2019年10月28日 21時) (レス) id: ba5f7bf38b (このIDを非表示/違反報告)
一(プロフ) - 雨上がりのcrewさん» ありがとうございます。自分の趣味を詰め込んだ作品でもあるので、私得と思ってもらえて嬉しいです……!更新頑張ります! (2019年7月9日 0時) (レス) id: ca6dbfc4b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:一 | 作者ホームページ:https://twitter.com/ninoma_e
作成日時:2018年10月6日 19時