話したいこと1 ページ14
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「コナンくん、おまたせ。」
「ううん!行こっか!Aお姉さん!」
「うん……っふふ、はっ」
「笑うなよ。これに慣れて貰わねーと困るんだから。」
約束通り、5時頃にポアロから出てくると、既に新一くんはそこにいた。
小学生は暇なのだろうか、昔は会うたびに約束の時間の10分は遅れてやってくる遅刻魔だったはずの新一くんが早くにやってくるなんて。
良い傾向であるのことに越したことはないので、特に触れないでおいた。意識して、遅く来られるのも嫌だし。
「今日の安室さん、凄かったね。」
突如、会話に出てきたその名前に肩がびくりと跳ねる。
「変な人だったね。突然、一目ぼれをしたとか言って。」
「安室さん、ポアロによく来る女子高生には全く靡かないのにな。Aにマジなんじゃ……」
「考えたくもない。」
「……じゃあ、どんだけ押されても付き合うとか考えんじゃねえぞ、おめー。」
新一くんがぼそりと呟いた言葉に目が点になる。もう一度聞きたいと言ってみるが、「バーロー!二度と言わねぇよ!」と断られてしまった。ゴリ押しして頼もうかと思ったが、本日の目的地である「博士の家」に着いたのでやめておいた。
新一くんの隣の家に住んでいる人だったのか。たしか、阿笠さんだっけ。新一くんからよく話は聞いていたが、実際に会ったことは今まで無かったのだ。
自分の家のように門を開けて中へ入っていく新一くんに付いていく。
「おーい、博士!」
「おお、新一か。急にどうしたんじゃ……お客さんがおったか。スマンスマン、どうしたコナンくん。」
「あーー、Aは知ってるから大丈夫だけど、今日はそのことについて話そうと思ってて。」
「そうかそうか、とりあえず中に入らんか?」
「お邪魔します……」
中へ入ってみると、博士と言われているのもあって特殊な構造になっていた。
リビングの奥にはコナンくんと同じ背丈ぐらいの茶髪の少女がキッチンカウンターに座っていた。哀愁漂う儚なげな表情ににミステリアスな雰囲気。何となく、年相応ではないなとそんな風に思ってしまう。
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蓮生 - 面白いです! (2020年5月6日 17時) (レス) id: 7a1e1b26c0 (このIDを非表示/違反報告)
カルム(プロフ) - やば…降谷さん可愛すぎる… (2019年12月2日 12時) (レス) id: a52b3e9031 (このIDを非表示/違反報告)
一(プロフ) - 壟薇さん» ありがとうございます。更新頑張ります!原作開始時で、24歳の設定になります。 (2019年11月20日 0時) (レス) id: ca6dbfc4b7 (このIDを非表示/違反報告)
壟薇 - 面白いです!更新頑張ってください!質問ですが夢主ちゃんは何歳なのでしょうか? (2019年10月28日 21時) (レス) id: ba5f7bf38b (このIDを非表示/違反報告)
一(プロフ) - 雨上がりのcrewさん» ありがとうございます。自分の趣味を詰め込んだ作品でもあるので、私得と思ってもらえて嬉しいです……!更新頑張ります! (2019年7月9日 0時) (レス) id: ca6dbfc4b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:一 | 作者ホームページ:https://twitter.com/ninoma_e
作成日時:2018年10月6日 19時