全方位から狙われています。【名探偵コナン】２

米花町でバイト探し１ ページ1

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約１０カ月のアメリカ滞在を終えて、日本に帰国した。
本来ならば、契約期間が１年の為、あと２か月アメリカに滞在している予定だったのだが、

「明日、東都行きの便をおさえた。もう帰っていいぞ。」
「……え？」
「何だ。帰りたくないのか。」
「ぜひ、母国に帰らせていただきます。」

という事があり、予定より２カ月ほど早い帰国となった。
今回で２回目だが、ＦＢＩは飛行機を抑えるのが唐突すぎて困る。

２か月早い帰国に関しては、私の頑張りが身を結んだのかと思いきや、実際そうではないみたいで、ＦＢＩでは大きなプロジェクトがもうすぐ動き出すらしく、私にかまっている暇がなくなるから払い箱ということだ。
私は振り回されてばかりなのだが、ＦＢＩがこれから忙しくなるのは本当のことで、「公安には自分で赴いて、仕事が早く終わったと言っておけ。」と赤井さんに言われた。

……そう。これは事実上の有給休暇。

幸運なことに私の携帯は赤井さんによって壊されてしまった為、どれだけ公安に凄腕のハッカーがいたとしても私の居場所は掴めない。
これが、いけないことだというのは分かっている。
分かっているけど……ＦＢＩで頑張ったし、休ませてもらおう！

葛藤の末、吹っ切れた私は携帯でマップを開いて、公安から少し離れた町を探すことにした。
遠すぎると迷子になるからギリギリ土地勘がある範囲で、身を隠せそうな場所……米花町がいいかな。

空港前でタクシーを捕まえて私は早速、不動産屋に向かった。
お金は公安とＦＢＩで得た給料もあるが以前、ラスベガスにあるカジノに連れて行ってもらった際に訳が分からないまま、適当に賭けたらボロ儲けして正直、腐るほど持っていた。
適当に部屋を借りて、２か月間だらだら過ごしても到底減る金額ではない。

とりあえず前住んでいたのより、少し小さめの部屋を借りて生活用品と食料を買いに行った。
いくらお金があっても、部屋が広いと落ち着かないしね。
ついでに、気になっていた漫画やゲームも。
ニート生活を充分に出来る装備を整えて、その日は眠りについた。





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