射撃訓練2 ページ24
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ライフルが無ければ、バックハグされているようにしか見えないこの体制は恥ずかしいにも程がある。
赤井さんにその気がないのは分かっているが、私が個人的に困る……!
耳に当たる赤井さんの息に、熱がどんどん集まっていくのが感じられる。
「構えはこうだ。それじゃ、狙いにくい。スコープの覗き方も……聞いているのか?」
「……聞いてます!そ、それはもう、しっかりと。」
その言葉を聞いた赤井さんはさっきよりも、身体を密着させてくる。
スイッチが入っていない私は、すこぶるそういう耐性が無い。
何でもいいから、離れて欲しい。
ただそう願うばかりである。
「身体が熱くなっているぞ、大丈夫か。」
「……わざとやってますよね。」
「いや?しかし、空港で、男にハニートラップを仕掛けていた女とは思えない反応だな。」
やっぱりわざとじゃないか!
そう確信した私は赤井さんの腕からするりと抜けだし、一発殴ってやろうとぐっとこぶしを握ったが、ライフルが重くてうまく動けない。
赤井さんの顔に向かっていった私の握りこぶしは、あっさりと赤井さんの掌によって止められる。
あ、駄目だ。
銃声がそこらじゅうで鳴っている射撃場で、赤井さんを投げ飛ばせるスペースはなく、かと言って男の力に敵わない私は諦めることにした。
動かない私を見て、赤井さんは首を傾げる。
「攻撃しないのか?」
「……仮にも私の身柄はFBIにあるので、なるべく上司には媚を売っておきたいものです。」
「それを言ったら、意味ないと思うのだが。」
ため息をつかれたところで右手が解放され、凄腕スナイパー赤井さんによるスパルタ射撃訓練が始まった。
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一(プロフ) - 坂竹会長さん» 七瀬ちゃんに質問ありがとうございます!キャラ設定載せるときに回答させてもらいますね!更新ガンバリます!! (2018年10月6日 19時) (レス) id: cd2af638b2 (このIDを非表示/違反報告)
一(プロフ) - 坂竹会長さん» ご指摘ありがとうございます!直させていただきました! (2018年10月6日 19時) (レス) id: cd2af638b2 (このIDを非表示/違反報告)
一(プロフ) - salomeさん» 降谷さん視点了解です!多分、番外編になると思いますが書かせて頂きます!ゼロの日常は全話は少し難しいかもしれませんが、いくつか書きますね!私もハロ大好きです!リクエストありがとうございます! (2018年10月6日 19時) (レス) id: cd2af638b2 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - 七瀬ちゃんに質問です。 貴方は犬派?猫派?甘党?辛党?普通?です。 更新頑張ってください。ベルモット姉さんンンンンン”””””((殴り 失礼しました(笑) (2018年10月6日 17時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - ページ5名前変換なってないのではないのでしょうか?間違っていたらすみません。 失礼しました (2018年10月6日 6時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:一 | 作者ホームページ:https://twitter.com/ninoma_e
作成日時:2018年9月16日 17時