降谷さんとの出会い4 ページ4
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「また腕上げた?つーか、今日は荒っぽいなお前。」
私の両手には銃。私が今プレイしているゲームは、ゾンビを銃で撃ちまくって、菌が蔓延した薄暗い施設から脱出するというものだ。見た目はかなりグロデスクで、18歳未満はプレイしないでくださいという注意書きが貼ってある。
まあ、そんなのは無視。面白いゲームが目の前にあるのに、プレイできないなんて残酷すぎやしないか。
どうにか考えた一年前の私は、マスクにフードを被った重装備でプレイすることにした。不審者に見られがちだが、ゲーセンに入り浸っている奴らは、ほぼ不審者みたいなものなのでさほど目立たない。
一度プレイしてみると、中々面白くてハマってしまい、年齢をごまかしエントリーしたこの前の大会では全国優勝を掻っ攫ってきた。
優勝インタビューで動画サイトに顔が映るのはヤバいので、早々と退出したので身バレはしなかったものの2chのスレでは話題になっていた。悪いことはしたけど、悪くない気分。
そして、さっき話しかけてきた男は、私が格ゲーでボコした時に喧嘩を吹っ掛けられて仲良くなった。出会いはあまり良いものではなかったが、今では話しやすくて気の合う良い友達だ。
ゾンビを撃退し、ゲーム画面上にYOU WINの文字が出たことを確認すると、私は銃を置いて向き直った。
「まあね。今日は家に変な人きたから、ちょっとイラついてるかも。」
「変な人って……」
「家を飛び出したと思ったら、18 禁ゲームに没頭してるのか。とんだ不良娘だな。」
ゲーム友だちの顔がやけに強張っていたから何事かと後ろを振り返ると、先ほど家に押し掛けてきた降谷という男が立っていた。え、なんで。なんで、ここにいるの……!
早く帰れと言わんばかりに睨んでいると、ふと右袖に違和感を感じた。手を突っ込んでみると、小型の発信機。いつの間に!
……ああ、床に投げられたときか。苛立ちを隠せず、私は発信機を床に投げ捨て、足で思いっきり踏んづけた。
「貴方こそこんなモノを取りつけておいて、犯罪なんじゃないんですか?」
「ご心配なさらず。僕は仕事でやっているので。」
「外面だけはいいんですね。」
「お前もな。」
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春 - 更新停止…降谷さんに残業でもさせられてるんですか?() (2023年5月4日 15時) (レス) @page31 id: 50b2221609 (このIDを非表示/違反報告)
ばなな( ?)バナナ(プロフ) - くそぅ、、次はまだないのか……更新いつまでもまってまっせ、赤井さん…|´-`)チラッ (2023年4月3日 6時) (レス) @page31 id: 0b7a4ff9a1 (このIDを非表示/違反報告)
Kaho(プロフ) - うわわわ、、これからって所で、、残念です (2022年11月27日 20時) (レス) @page31 id: 153df11488 (このIDを非表示/違反報告)
Black - 降谷さん尊い…更新してほしいです‼︎ (2022年5月27日 20時) (レス) @page31 id: 45fea12ca1 (このIDを非表示/違反報告)
らら - 更新停止...😭 (2022年4月29日 17時) (レス) @page31 id: 72f8657db1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:一 | 作者ホームページ:https://twitter.com/ninoma_e
作成日時:2019年12月1日 21時