全方位から狙われています。【名探偵コナン】３

降谷さんとの出会い１０ ページ10

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「好きにさせなさい。」
「ですが……！」
「世間がどういうものか、Aは知る必要がある。転機が無ければ、Aは現実から目を背け、逃げ続ける人生を送ることになるだろう。無理を言ってすまないが、降谷くんはAの尾行をして、いざとなった時に止めてやってくれないか。頼む。」

人間誰しも、挫折する体験というものは必要だと思う。俺自身も数々の挫折を乗り越えてきてこその今がある。両親を殺害したマフィアを目の前にして、恐怖すればいいという考えは理解できる。でも、理解が出来るだけで、あまりに危険すぎる。前線に行かせないとしても、命を落とす可能性だって十分にあるのだ。子供が突っ込んでいい事件のレベルじゃない。

そんなことは理事官も分かっているはずだ。Aは全てに冷め切っているようなフリをして、意外と頑固な人間だ。地下牢に入れて手足を縛りつけて、閉じ込めでもしない限りAはアメリカに向かってしまうだろう。

俺や理事官が止めたって無駄なのだ。それなら、俺の監視下で守ったほうが安全なんじゃないか。確実に守れる確証はない。本当は無理にでも止めるべきだ。頭では分かっていたが、俺は理事官の無理な頼みに頷いてしまうほど、Aに対して随分と弱気になっていたようだった。

「……わかりました。必ず、Aさんを無傷で返してみせます。」

Aを笑顔で見送った５時間後、俺も同じ飛行機に乗ってアメリカに飛んだ。命を懸けて、俺はAを無傷で日本に返さなければいけない。





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アメリカ行きが結構、無理矢理になっていますが、妄想クオリティということで目をつぶってやってください

命懸けてる降谷さんが大好きです

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