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「上がったで。」
「うわっ！？」
「毎度毎度、驚かんくてええやん？傷つくわぁ〜〜」
いかにも傷付きましたみたいなポーズをする宮侑。違う出会い方をしていたらなんて思ってしまう。好きだとかそういう感情じゃなくて、なんかほっとけないみたいな。そんな言葉が近い気がする。
そこからは特に会話もなく、思い思いに時を過ごした。時計の針が一番上を指したころ。急に眠気が襲ってきたので、携帯をいじっていた手をとめて、ベッドに入ることにした。
今、宮侑が我が物のように使っているソファは男子大学生一人が寝れるぐらいの大きさがある。宮侑にはそこで寝てもらおう。
「もう寝るから、宮侑にはソファにでも寝て。掛け布団はそこの収納に入ってる。寒かったら、毛布も使っていいよ。」
そう言って、リビングを出た。あのソファは寝れるようにやわらかい素材のものを買った。実際、私もそこで寝ることがあるし。そのことをさっきからずっと使っている宮侑は分かっているはずだ。
そのハズなのに、私の後ろから付いてくる足音が理解できない。最悪、私がソファでもいいかと思って足を止めなかった。
「Aちゃんはどこで寝るん？」
「寝室のベッド。」
「なんかえろいわ……俺もそこで寝たい」
「絶対嫌っ！セクハラ反対！」
言い放った傍から宮侑は後ろから抱きしめてくるのである。一方的な片想いでこんなことばかりして、私に彼氏でもいたらどうするんだ。……って、全てリサーチ済みの宮侑にはそんな心配をする必要はないのか。
抵抗しても解けない腕に呆れて、宮侑を引きずるようにして寝室に入った。今日は色々ありすぎて眠いのだ。血が少なくなったのもあって余計に。医者に言われたとおり安静にしてないのも気にかかる。縫った傷口がぱっくり開いちゃったらどうしよう。それもこれも全部、宮侑のせい。
そのまま電池が切れたかのようにベッドに倒れこんだ。
「おわっ！？」
急に倒れこんだ私に宮侑は驚く。
半分瞼が閉じていながら、布団の中へ入ろうとすると宮侑が察して布団をかけてくれた。あれ、意外と優しい……？
ふかふかの布団に包まれたかと思えば、宮侑がベッドに入ってきた。足先が当たる。冷たい。
「ちょっ、なんで入ってきてんの……！」
「はーー、あったか。人間の体温ってホンマ暖かいよなぁ。安心する。」
「っ、宮侑が冷たすぎるから、」
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水彩campus - めちゃくちゃ良い作品です！！！侑かっこよすぎ……(ニヤニヤ)更新頑張って下さい！！待ってます(*^^*) (2020年11月29日 3時) (
レス) id: d614036431 (このIDを非表示/違反報告)
一(プロフ) - チャイさん» チャイさんありがとうございます。色気ムンムンの宮侑目指して今後も頑張ります……！ (2018年11月26日 22時) (レス) id: ca6dbfc4b7 (このIDを非表示/違反報告)
チャイ(プロフ) - 色気に溢れた作品ですね……最高です (2018年11月25日 14時) (レス) id: 26170b8b11 (このIDを非表示/違反報告)
一(プロフ) - manaさん» manaさんありがとうございます！楽しんでいただけて何よりです！更新がんばりたいと思います……！！ (2018年11月17日 17時) (レス) id: ca6dbfc4b7 (このIDを非表示/違反報告)
mana - とってもいい作品ですね！これからも応援してます！！！！！！！！！！ (2018年11月16日 20時) (レス) id: a616d0f8f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：一 | 作者ホームページ：https://twitter.com/ninoma_e
作成日時：2018年11月10日 17時
