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「宮侑のことが好きって言ってんの！」
「ほんまに？マジで言ってる？」
私の反応を楽しんでいるとは言えない真剣な表情で何度か訊き返される。たしかに、昨日ビビりまくってた人に好きと言われても正直信用できないかもしれない。
せっかく、好きな相手と両想いになれたというのに宮侑は、喜びより驚きの方が大きそうに見える。
そもそも、宮侑は何で私のこと好きになったんだろう。美人な方でもなければ、胸が特別大きい訳でもない。遊ばれているという可能性だってある。彼ほどのルックスなら、女の子なんて選び放題なのに。
柄じゃないけど、言わなきゃ伝わらない。信じてもらえるまで、何度だって愛を伝えようと、もう一度口を開く。
「だから、好」
恥ずかしくなって逸らしていた視線をを宮侑に向けた瞬間、唇に何かが触れた。
唇から伝わってくる生暖かい感触にこれがキスだと、恋愛経験皆無な私にもすぐ分かった。人通りは決して少なくない場所だというのに、舌を捻じ込まれる。
これが大人のキスだ、なんて思ったころには唇と唇とが離れてしまっていた。
口元からだらしなく垂れている銀の糸を宮侑が手で拭った時に、私の顔はぼっと赤くなった。すっかり雰囲気に呑みこまれてしまっていて、私の中から羞恥の心は抜け落ちてしまっていたようだ。
身体が固まったままの私を引き寄せた宮侑に耳元で囁かれる。
「刺したくなるわ、ホンマ。」
昨日までぞっとしていた言葉も、今は彼なりの愛情表現なのではないかと思ってしまう。こんなの可笑しい。
宮侑はそれだけ言うと私から離れ、するりと降りてきた手に指を絡められた。俗に言う恋人繋ぎというもの。
「女の子はこういうの好きやろ？」
へらりと笑う宮侑にまた胸が高鳴ってしまう。
「今日の飯どないしよかなぁ。」
「考えなくても私の家に来るつもりでしょ。」
「バレた？」
「いいよ。二人で食べた方が美味しいし。」
晩御飯を食べて、その先は？何でもない顔をして、少し期待してしまっている自分がいる。
私は宮侑の毒に侵されてしまっているみたいだ。
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水彩campus - めちゃくちゃ良い作品です！！！侑かっこよすぎ……(ニヤニヤ)更新頑張って下さい！！待ってます(*^^*) (2020年11月29日 3時) (
レス) id: d614036431 (このIDを非表示/違反報告)
一(プロフ) - チャイさん» チャイさんありがとうございます。色気ムンムンの宮侑目指して今後も頑張ります……！ (2018年11月26日 22時) (レス) id: ca6dbfc4b7 (このIDを非表示/違反報告)
チャイ(プロフ) - 色気に溢れた作品ですね……最高です (2018年11月25日 14時) (レス) id: 26170b8b11 (このIDを非表示/違反報告)
一(プロフ) - manaさん» manaさんありがとうございます！楽しんでいただけて何よりです！更新がんばりたいと思います……！！ (2018年11月17日 17時) (レス) id: ca6dbfc4b7 (このIDを非表示/違反報告)
mana - とってもいい作品ですね！これからも応援してます！！！！！！！！！！ (2018年11月16日 20時) (レス) id: a616d0f8f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：一 | 作者ホームページ：https://twitter.com/ninoma_e
作成日時：2018年11月10日 17時
