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【はるか様リク】糖度60% 森鴎外 ページ6

ある綺麗な月が出ている日の夜

「……私とAくんが出会ってから随分経つと思わないかい?そろそろいい頃だと思ってね。」


部屋中に漂う重たい空気を感じながらAは
どうしてこの流れになったのかを思い出していた。


*


「リンタロウの事をどう思う?」


まるで西洋人形の様に愛くるしい印象を与える小さな子供、エリスはクレヨンで絵を描きながら、首領の側近であるAにそう云う。


『は、はぁ?好きですが、私は褒められた事すら御座いませんので嫌われてるのかと』


ボキっと音を立ててクレヨンが二つに折れ、
絵を描いていたエリスはAに指をさして云い放った。


「リンタロウはどうして____、いいわ二人っきりになれるように手伝ってあげる」


その後本当にエリスは二人っきりにさせることに成功したと云う訳だ。

*

「いままでご苦労様Aくん
私は君をこれ以上側近には置けなくなった。」

『…………左様でございますか』


椅子に腰を掛けて、側近であるAに背を向けて話す森にAは唇を噛む。
部屋から見える大きな月にAは震える声を必死に押さえつけ、最後に言葉を漏らす。


『月が……、綺麗ですね』


踵を返そうとした時、森は息を一つつくと
先程より声を出しAを引き止めた。


「Aくんだから、月が綺麗なんだと思うよ
私もずっと前から月が綺麗だと思っていた所だ
……一緒に見る翌日の満月が楽しみで仕方ない。」

『首、領……?それは……』

「冷たく態度を取っても、矢張りAくんを遠ざけることが出来なかった、私と結婚してくれないかい?」


薄い紙をヒラヒラと見せびらかしながら、森は1度は遠ざかった足音が近づく音を聞く。


『私で本当に後悔は無いんですか?』


そう答えたAに森は腰を掛けていた椅子から立ち上がるとAを抱きしめ、深い口付けを交わした。




fin.



リクエストありがとうございました

何が甘くて、何が甘くないのか分からなくなってきた(;´Д`)……()


「月が綺麗ですね」や、その返事は森さんがかなり似合うと思い使わせて頂きました←

【必読】度数(%)→←【( ˇωˇ )様リク】糖度15% 黒太宰治



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コウゴウセイ - リクエストです!もう一度芥川君の200%見たいです!おねがいします! (2017年12月26日 3時) (レス) id: 1047bdf72e (このIDを非表示/違反報告)
雪ねこ - 梶井さーーーーーーーーん! (2017年8月12日 22時) (レス) id: 9f9bc6f12f (このIDを非表示/違反報告)
うたたね坂の治 - リクエストで、糖度100%の安吾さんお願いします(*'‐'*)! (2017年8月10日 23時) (レス) id: 6f6d03f938 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ* - もうっっっほんっとにポオ君ヤバイ(鼻血) (2017年7月23日 12時) (レス) id: ab38d97291 (このIDを非表示/違反報告)
まったりすみれ(プロフ) - リクエストです!谷崎くんで150%お願いしますm(_ _)m (2017年7月9日 14時) (レス) id: 83bd5a9c37 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:新那 | 作成日時:2017年4月7日 23時

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