【男主】俺等の思い出【ｷﾘﾝｸﾞｶﾘｷｭﾗﾑ】 (ページ3)

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3話ページ3

あの日から毎日ニーナと一緒にいるようになった

ニーナはいつもより笑うようになった

けれど、何故かここ最近俺を避ける

『ニーナ、今日一緒に帰ろ？』

いつもなら笑顔でうんって言ってくれるのに

新｢ごめん、放課後用事があるから…｣

昼ごはんだって

『ニーナ、一緒に昼飯…』

新｢ごめん、椎名君、先生に頼まれごとされてたから行くね……｣

朝も、昼も、休み時間も、帰りも

ニーナと一緒に居れない

ニーナが俺を避ける

俺が何か悪いことしたか…？

嫌でもニーナなら言ってくれるはず

どうして…っ

｢クソっ！！｣

｢ねぇ、体育館裏のアレ見た？｣
｢あぁ、見た見たw｣
｢良くもまぁ毎日ついていけるよね｣
｢でも今日人数多くなかった？｣
｢知らなーい、いつも椎名が居たから近寄れなかったんじゃない？最近椎名見かけないし｣
｢じゃあ邪魔者が居なくなったから今日は集まってるのかw｣
｢そうそうw｣

は……？

なんだそれ

俺が邪魔者？

最近俺を避けてるのは

待てよ…

あの時も

あの時だって

『っ！』

俺は急いで体育館裏へ走った

そうだよ！

なんで気付かなかったんだ

3日前は頬に湿布貼ってた

その前は腕に包帯

昨日は脚を引きずってたじゃないか！！

なんで、なんで気づかなかったんだ…！

｢おいっ、へばってんじゃねぇよっ！｣

新｢うっ…かは……っ｣

｢最近椎名とつるんでるそうじゃん、調子乗ってんじゃねぇよっ！｣

髪を掴まれ腹を蹴られうまく息ができなくなって

新｢ぅ……うぅ…｣

今日は一段と酷い暴力で

｢泣くんじゃねぇよ！気持ちわりぃ！！｣

辛い

｢おらっ、もう1発！｣

痛い

誰か

助けて

『ニーナ！！！！』

新｢し……な、く…｣

『よくも俺のニーナに……』

ニーナを囲ってた不良10人をあっという間に倒し

騒ぎに気付いた先生が警察に通報した

ニーナは傷が酷くすぐに病院に連れていかれた

病院のベッドに寝かされたニーナを見つめながら、俺は呟いた

『ごめん、ニーナ…気付いてやれなくて』

新｢…だい、じょ…ぶ…だよ…｣

『ニーナ！ごめん…お前の近くにいたのに…俺のせいで』

新｢しい…なく、んが…ぶじで……よかった、から…、それだ、けで…ぼくは…｣

『ごめん…ニーナ、辛いだろ、もう喋るな…』

ニーナの頭を撫でるとすぐに眠りについた

俺は誓う

もう二度とニーナをこんな目に遭わせないと

俺が、守るから