ラ 部下【SENRA】

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4月1日。

今日からうちの会社に新入社員達が入ってくる。
私ももう務めて3年目。
成績も優秀だと部長に褒められて大きい仕事も数件こなしたり、と何かと充実した社会人ライフを送っている。

新入社員紹介を含めた朝会に同僚と一緒に参加する。

｢ん〜イケメンいないかなあ、新入社員に〜｣
『社会人にもなって何言ってんの〜ほんと。』
｢そっちが何言ってんの〜だよ！まだ社会人！しかも25歳！！人生これからでしょ？｣
『そうだね〜』

ねえ聞いてるの！？なんてしつこく喋りかけてくる同僚は無視して部長の方を向く。
新入社員がひとりひとり自己紹介していく中でふと目にとまる1人の男性。

｢折原千里です。よろしくお願いします｣

ぺこりと頭を下げた彼は身長が高くてすごく細い。目は切れ長で、、誰がどう見ても十中八九イケメンだと言うだろう。
少し訛りが聞いてるから関西の方出身なのかな、なんて柄にもなく人間探索をしてしまう。

同僚はというとその折原くん？に釘付け。
私あの子の教育係やりたい〜って小声で耳打ちしてくる。

部長がそれぞれの教育係を発表していく。次は折原くん。

｢最後。折原〜は、(名字)。お前頼むわ｣
『わたしですか！？』
｢以上！解散〜｣

皆それぞれデスクに戻っていく中私はその場に立ち尽くしたまま。
いいないいな〜なんてしつこい同僚もすぐに自分のデスクへ。

｢先輩？どうしたんですか？｣
『え、あぁ。折原くん』
｢よろしくお願いしますね！｣
『うん。よろしく』

教育係、初めてだけど大丈夫かな。

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