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『えぇー!同じ!?』
びっくりしたー!まさか同じになるなんて全く思ってなかった。
この学校はクラス数が多く、同じクラスになれる人は2、3人くらい。もちろん、同じ学年に知らない人なんてわんさかいる。
ましてや私なんて知ってる人はほんのひとにぎり。
紬「おどろいた?おどろいた?」
『うん!うんうん!』
紬衣「嬉しいー!!!」
そう言って抱きついてくれる紬衣。
紬衣は私とは真逆の性格。だから気が合うのかな?
よくわかんないけど。
女「あ、紬衣ー!」
紬「あ、ちょっとまってー!」
遠くで女の子たちが紬衣を呼ぶ。
みんな髪を染めてたり、ツインテールだったり、明るい。
紬衣はなんで私と仲良くしてくれるんだろう・・・って
たまに思っちゃう。
周りにはこんなに紬衣に合いそうな子たちがたくさんいるんだもん。・・・って思っても聞けないんだけどね。
「行ってきていーよー!私、用事あるし』
紬「え?そーなの?・・・じゃあいこっかな・・・また明日ね!」
『うん!』
・・・用事なんてない。とりあえず1人になりたかった。
人混みはやっぱりくらくらする。
なんて思いながらふと見上げると見つけた場所。
この2年間、行ったことなんて一度もない。
そもそも人が立ち入れる場所なの??
一か八かで、私は“屋上”へと足を運んだ______
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作者名:ゆに | 作成日時:2022年4月21日 17時