* ページ14
裏庭へと足を運んだ俺ら。
そこにあるベンチに座り、俺は食べかけのハンバーガーをひらく。
よかったー崩れてない
透空「お昼一緒に食べよーとか珍しくない?」
急に電話かかってきて、何かと思えばお昼のお誘い。
クラスも違うしお昼を一緒に食べたことがなく、
予想もしてなかったお誘いに驚いた。
隣を見ると、自分で作ったのであろう可愛らしいお弁当を広げている最中だった。
すげー久しぶりだな・・・愛海のお弁当見るの
愛「たまにはいいじゃん・・・はい」
そう言って俺に渡してくれたのは、俺のシャーペン。
透空「あっ!俺の!?なくしたと思ったんだよー」
愛「テストん時にさ、筆箱に入っててびっくりした!
昨日間違えて入っちゃったのかな?ごめんね」
透空「全然!むしろわざわざありがとな」
あの時か、。
愛「昨日はありがとう」
透空「・・・おう」
愛「これを返そーと思ってね?
そしたらせっかくだから透空とお昼食べよーって思って
誰かとの邪魔だった・・・?」
透空「あぁー!全然全然!」
愛「・・・ハンバーガー、食べかけだったけど、、、?」
あっ・・・・・・やっべっ・・・
おそるおそる愛海の方を見ると、
教室で見た時とは違う、切ない笑みを浮かべていた。
透空「あ、その、想希だから!気にすんなって!
あいつ、さーっと違う人んとこいったし」
愛「・・・そっか。あとで謝っとかないと・・・」ボソ
そう小さく呟いて、卵焼きを口の中に入れた愛海。
俺も残りのハンバーガーを口に入れる。
愛「・・・・・・」
透空「・・・・・・」
続く沈黙の中、愛海が俺の方を向いた。
愛「ねえ・・・私のこと、ちゃんと好き・・・?」
・・・
透空「・・・好きだよ。
俺が愛海のこと、嫌いになるわけがない」
愛「裏切ったりしない?」
透空「あたりまえ」
そう俺に向いて聞く愛海の目を見てそう答え、
抱きしめる。
俺が愛海を裏切る・・・?
そんなこと、
俺にできるわけねーじゃん_____
続く お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←*
40人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆに | 作成日時:2022年4月21日 17時