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困った顔でカズナリを見つめるサトシ。
カズナリがふいに話し出した。
N「い…つも…僕は…いじめられ…てぇ…
つら…くても…それを伝えれる…神も…
いなっ…くて……ぐす……
それを…それを鬼なんかにぃ…
簡単っ…にっ…感づかれる…な…んてぇ…」
本格的に泣き出してしまったカズナリに、
なにもできないサトシ。
無情にも時間だけが過ぎていく。
そのとき
O「…カズナリ。」
N「ぐす…はい………え?」
サトシがカズナリを強く抱き締めたのである。
驚きの表情を浮かべるカズナリに、
サトシは口を開いた。
O「すまない…
お前が傷つくことを言ってしまった。
余計なことを言ってしまった。
本当にすまない…」
サトシの手に力が入る。
カズナリはうろたえてしまったようだ。
サトシを見つめたままなにも言えない。
いつのまにか涙は引いていた。
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作者名：成魔さん♪ | 作成日時：2014年7月5日 0時
