神と鬼VS大蛇 2 (ページ40)

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68.どうして? ページ40

カズナリの横にサトシも座る。

そして、木に体を預けた。

O「お前、いろいろ弱いな。

腐臭やら剣の腕やら激しく揺すぶられるのも。」

N「…」

カズナリは大きく深呼吸した。

そして、目線を地面に落とした。

N「…そうですよ。僕はなにも取り柄がない。

剣も扱えませんし、いろいろ酔うし…

みんなの足を引っ張ってるんですよ…」

うるうるとした瞳で話をした彼は、

体育座りをした。

膝と膝の間に頭をうずめる。

N「僕はなにもできない、

ただの足手まといですよ…」

O「…」

サトシは大きく息を吐く。

頭をガシガシとかきながら口を開いた。

O「お前は、そんなことを天界でも

言われ続けてきたのか?」

カズナリの体がビクリと震える。

図星だった。

もともと体の弱かったカズナリは、

幼き頃からいじめられていたのだった。

"頭が良いだけでなにもできないやつ"

"足手まといなんだよ"

その言葉が繰り返される。

N「…ぐす……」

O「…!」

カズナリの方を見るサトシ。

その涙を見て動揺を隠せない。