神と鬼VS大蛇 2 (ページ27)

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また王子からの連絡が来た。

神、マサキはカズナリのぶんも聞いていた。

隣にはジュンが寄り添っている。

しばらくして、マサキがうなだれた。

M「どうした」

苦しそうに、悲しそうに唇を噛んだまま、

なにも話そうとしない。

マサキの瞳から涙がこぼれ落ちた。

そして、グスッといいながら話し始めた。

A「また…村が襲われたって…」

M「!」

A「今回も…全滅らしい…」

M「…どこの村だ。」

A「ここから…また南にある村……」

ジュンも唇を噛み締めた。

ーマサキの気持ちに答えられなかった…

自分を責めているジュンは、

いつの間にかマサキが目の前に来たことに気づかなかった。

ギュッと抱き締められるジュン。

M「マサキ…?」

A「ジュン…そんなに悲しい顔しないで…

もっと悲しくなっちゃうよ…」

もともと涙もろいジュン。

「あぁ…」と言いつつ涙がこぼれ落ちる。

しばらく二人は、

抱き合ったまま静かに泣き続けた。

・

起きて、その様子を見ていたサトシとカズナリ。

無言で木の後ろに隠れて、

二人が泣き止むのを待っていた。

…というか、

もう起きたのか。←あ…