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ふいにカズナリが起き上がった。
伸びをして隣を見る。
いつの間にか寝ているジュンとマサキを見つけて少し笑った。
そして、サトシを見た。
眉をひそめる。
ー僕、たぶん…この人と…
ーどこかで会ったことがある。
初めて会ったときから、
カズナリはずっと、そう思っていた。
どこかで会ったことがある。
けれど、初めてこの世界に降りたのだ。
会ったはずはない…
カズナリの頭の中は混乱状態だった。
天界にいる神や天使の顔を思い出す。
ー違う………やっぱりいない…
マサキと違って天界にいるものの顔と名前のすべてを覚えているカズナリは、サトシと同じような顔がいるかどうかを探していた。
しかし、似ている顔がない。
サトシの顔をまた見る。
整った顔。
長いまつげ。
笑顔のほうが似合っていそうなきれいな髪…
ー…!なんで僕、こんなこと…
自分が無意識に思っていたことに赤面し、
下を向いた。
O「どうした。」
N「わぁぁぁっ!」
おっ起きてたの!?
O「いや、今起きた。あと気づいていないようだから言うが、思ってること言ってるぞ。」
…まじかよ…
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作者名：成魔さん♪ | 作成日時：2014年7月5日 0時
