神と鬼VS大蛇 2 (ページ12)

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村を出た二人は、近くに立っている木の下にいた。

サトシが木陰にカズナリを下ろす。

そして、サトシも座った。

N「…すみません。」

弱々しく言葉を発する。

サトシはカズナリのほうを見ない。

風が優しく吹き抜け、二人の髪を揺らしていく。

目の前には焼け焦げた町。

その周りは美しい自然が広がっている。

気のせいか、川のせせらぎも聞こえる。

N「…村の探索へいっていいですよ。僕、一人でも大丈夫なんで。」

幾分か気分が良くなったようなカズナリが言う。

しかし、サトシは言葉を発さない。

風が優しく吹く。

サトシがふいにカズナリの頭に手をのせた。

そして優しくクシャッとする。

O「…なによりもお前のことが心配だ。」

低い声でぼそっと言う。

その声と言葉にカズナリの顔がだんだんと赤くなっていったのは、なぜなのだろうか…。