神と鬼VS大蛇 2 (ページ11)

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辺り一面に死体が転がっており、

腐敗した臭いは丘の上よりもひどい。

N「…吐きそうです…」

村に入ってすぐ、カズナリがふらふらしながら、とても小さな声で呟いた。

どうも、この腐敗した臭いがダメらしい。

すると、サトシがカズナリの隣に。

そして、背中に優しく手をのせた。

O「無理するな。一度、村から出た方がいい。無理は体に悪い。」

カズナリの顔を覗き込み、ゆっくりと話す。

そして、ジュンのほうを向いた。

O「ジュン、マサキと二人だけでこの村を調べてもらえるか。俺はこいつを休ませてくる。」

M「あぁ。大丈夫だよな。」

A「もちろん!まかせて!」

二人の言葉に、サトシは優しく笑った。

O「よろしくな。」

最後にそう言うと、サトシはカズナリを抱き上げた。

世に言うお姫様だっこである。

そして、そのまま今まできた道を戻り始めた。

それを見届けたジュンとマサキは、振り返って村の中心部へと歩き出した。