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N「なんで笑うんですか!」
今ではもう、腹を抱えて笑うサトシに、焦ったように訴えるカズナリ。
その言葉に、涙を拭きながらカズナリを見る。
そして、口を開いた。
O「俺がいつお前を殺るっつった?」
目を見開くカズナリ。
N「えっじゃあ…」
"その剣は?"と聞く前にサトシが答える。
O「お稽古だよ。お稽古。」
N 「…稽古?」
O「そう。お前が持ってる長剣、いい代物だっつーのに持ってる本人が扱えなきゃ意味ねぇ。
」
O「俺が鍛えてやる。こい!」
ニヤリと笑って片手で軽々と自らの剣を持ち、
少し顎でカズナリをしゃくった。
カズナリは、戸惑う。
この鬼を信用しても良いのだろうかと…
しかし、よくよく考えてほしい。
先程彼は、もう一人の鬼ジュンが作った夕食を食べているのだ。
もうすでに信用はしているのでは…?
O「来ないのか?」
急にサトシが言った一言でカズナリは動き出す。
N「っやりますよ!がんばればいんでしょ!?」
ほぼ逆ギレのような感じでカズナリは走り出す。
そして、
カキャン!!
剣と剣が交じり合う。
N「っ!!」
O「弱い!もう少し本気でこい!」
ーなんでこんなことしてんだろ…
ふとカズナリは思う。
しかし、連続で剣を振り下げてくるサトシに追い付くのが手一杯で、そんなこと考えられなくなっ
ていった。
結局、この"お稽古"なるほぼ"いじめ"は、カズナリがバテるまで続いた。
ただ、どうもサトシの方は終わってもピンピンしていたらしい…
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作者名：成魔さん♪ | 作成日時：2014年7月5日 0時
