48話 ページ3
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カフェを出て暫く歩いた。
でもまだ足が止まる気配はない。
えぇ…どこまで行くの?もしかして今から私デスゲームとかに参加させられたりする?そっちがその気ならやってやんよ、かかってこい。
「もうすぐ着くよ〜」
『デスゲーム会場かな…』
「そんなところに俺が連れて行く訳ないでしょ!」
じゃあ今どこに向かってるんだ、と萩原さんに言いたかったけど我慢した。着いたよ、とやっと着いたらしく股下2mあるんじゃないかって程長い足を止めた萩原さん。実際2mもないけど。
顔あげてごらん、と言われたまま上げてみれば【毛利探偵事務所】と書かれた看板の下に着いていたみたいだ。なるほど…?つまりここに相談しろって事か。
『でもここ探偵事務所ですやん…』
「そうなんだけどさ、ここ結構何でも相談に乗ってくれるんだよ?」
『そこはアレでは?相談事務所では?』
「細かいことは気にしなーい」
えぇ、それでええんか…。
…ま、ええか。
────
──
─
「なるほど、契約違いで」
『泣き寝入りはしたくないので、出来ればぶっ潰したほどには機嫌悪いです』
「ま、まぁ言い分としてはごもっともだと思います」
『でもここは"探偵"事務所ですよね?』
流石にこの案件は引き受けてはくれなさそうだしなぁ。
なんだか居た堪れなくなって来たので帰ろう。ただ何故か、帰ろうとする度にキャピキャピjkに「もう少しいて欲しい」と止められる。新刊落とした時の売り子に止められた気分だわ。あ、やだ悪夢が…。
「でも他にも悩みあるんじゃないの?」
「こらコナン君!」
コナン君?
『あ、君この間の…』
「あの時以来だね、おねーさん」
なんやたら大人びた子供。今更だけど、君コナン君って言うんや。
『な、なんでそう思うのかな〜?』
「だって顔にそう書いてあるよ?」
顔に!?
『え、本当に?』
どこ!?と聞けばドン引きされた。比喩だったらしい。ヒューヒュー。
いや、ヒューヒュー言うてる場合かよ。
『あるにはあるんですけど…』
でも気分悪くなる話だから、と前置きすれば「それでも構わないから」と。
えーー…話すのぉ…あんまり聞いてて楽しい話ではないんだけどな。
『実は──』
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iPadうちにくいんだが。キレそう。
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作者名:日本茶 | 作成日時:2023年4月2日 11時