風柱様。 ページ9
600hit、ありがとうございます。
最近やべえくらい眠いです。
冬眠したい。
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今日蝶屋敷に来たのは、風柱様だった。
前に見たときより傷が増えている。
傷が多いのと気性が荒いだとかで恐れられている人だ。
この前甘味処でおはぎを二十個頼んで完食しているところを見てからは、あまり怖くはないが。
色合いが綺麗だから、とカヲリがちょうど桜餅とおはぎを作っていたので、おはぎを出した。
美味しいと思ってくれるかな、と戸の隙間から部屋を覗いていると、「オイ。」と声をかけられた。
…少し、びっくりした。
「これ、お前が作ったのかァ?」
首を横に振る。
「いえ。私の、妹が作りました。」
「そうかァ……。」
それきり黙っている。
「右手の指足りねェのに、大丈夫か?」
意外と優しい。
またもや少しびっくりした。
「……はい。」
またもや、沈黙。
一分ほど経ち。
「…お前は、妹が任務に出てほしくないとか、思わねえのか?」
質問をしてきた。
「思います。」
即答した。
もう一度質問しようとしているところを遮って、言葉を続ける。
「でも、きっと、カヲリは、やめてほしいと言っても聞きませんから。」
「どんな無茶をしてでも人を助ける、そんな子ですから。」
そう、言った。
私だって、任務は行ってほしい訳ではないのだ。
本当は、鬼殺隊なんて忘れて、家族を持って、お婆さんになるまで生きてほしい。
そこには絶対、鬼なんて近づかせないから。
でも、カヲリはこれを言っても確実に聞かないだろう。
だから、せめて。
近くにいるときには。
絶対に、守る。
そんなことを考えながら言うと、風柱様が驚いたような顔をした。
……関係ないけれど、いつの間におはぎを食べ終わったのだろう。
早くないか?
そして、ハッ、と笑い。
「……おはぎ、美味かった。ありがとな。」
と言ってきた。
そうでしょうそうでしょう、カヲリはとても料理が得意なんですよしかも料理をしている時の顔が可愛いしいやもちろんいつもも可愛いんですけど。
色々言いたいことを飲み込んで見送った。
もしかすると百面相になっていたかもしれない。
………まあいっか。
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たまご(プロフ) - さん» 終わってはいませんが、事情によりもう更新出来ないかもしれないです。終わってはいません。 (2020年3月15日 20時) (レス) id: d573746eb8 (このIDを非表示/違反報告)
- ホントに終わっちゃったんですか??? (2020年3月6日 0時) (レス) id: 7ed33d6bec (このIDを非表示/違反報告)
たまご(プロフ) - 薬研さん» あらまびっくり。修正してあなたが昼寝も出来るようにしておきます!! (2019年12月7日 14時) (レス) id: 4b6840f9b9 (このIDを非表示/違反報告)
薬研 - 失礼します。いつも楽しく読ませていただいてます!誤字を見つけたのですが…「鋼塚」ではなくて「鋼鐡塚」です。推しなので気になって夜しか寝れませんでした…リクエストなんですが、カヲリちゃんと鋼鐡塚さんの絡みが見てみたいです!更新楽しみにしてます! (2019年12月7日 12時) (レス) id: 7442fdcc0f (このIDを非表示/違反報告)
白露 - たまごさんありがとうございます! 了解です! (2019年11月30日 13時) (レス) id: 4f1f916ec6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たまご | 作者ホームページ:http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/
作成日時:2019年11月10日 18時