貴方が私を｢お姉ちゃん｣と呼んでくれてから

あれから。 ページ3

ぬべぢょん学園に行きたい。
あそこは寮生活出来るらしいので、そこで暮らしたい。
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カヲリが私を｢お姉ちゃん｣と呼んでくれてから、なにか変化があったかというと。

何もない。

せいぜい、少しカヲリの表情が豊かになったことくらいだろうか。

あと、口数が多くなったことか。

まあそのくらいだ。

あとはいつもと変わらず、ただ任務をこなしていく日々。

だが、ある日。

ちょうどその日は任務がなく、蝶屋敷でのんびりしていると。

｢お、お姉ちゃん｣

甘味処に行こう、と。

カヲリが誘ってくれた。

自分から。

カヲリが、だ。

当然、とんでもなく嬉しい。

あまりにも嬉しかったので、後日つい師範達に自慢してしまった。

二人とも最初は驚き、そのあとは反応が分かれた。

片方の師範は｢いいなあ、カナヲ…｣と羨ましがり。

もう片方の師範は｢ついに！｣みたいな感じで、嬉しそうにしていた。

でも、両方喜んでいる。


ちなみに、甘味処では“あいすくりいむ”というものを食べた。

カヲリも同じものを食べていた。

絶品だった。

冷たくて甘く、口の中に入れたらすぐに溶けてしまった。

本当に、美味しかった。

カヲリ、あいすくりいむは作れるかな。

今度聞いてみよう。

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