貴方が私を｢お姉ちゃん｣と呼んでくれるまで

最終選別。 ページ10

お気に入り登録14人&2200hit、ありがとうございます。
※言い忘れていたことぱーと４
たまにタイトル詐欺です。今回のように。
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もう少しで最終選別。

カヲリと一緒に行くことになった。

藤襲山に着いたとき、藤の花が綺麗で、思わず｢わあ｣と言ってしまった。

恥ずかしくて口を噤んだが、周りにはカヲリ以外人がいなくて、安心した。

カヲリとは、部屋での件以降いままで通りだった。

あのときみたいに、少しは甘えてくれてもいいのに。

時間がたって全員が揃うと、お館様のご子息が説明をしていった。

カヲリは、大丈夫だろうか。

上弦の弐を追い払ったくらいなら大丈夫だろうが、貧血になったりしないだろうか。

そうなるくらいなら、私がカヲリを守るんだから。

蝶と戯れていると、怖がっているような顔でカヲリが後ずさる。

あれ、もしかして、カヲリって……。

虫、苦手なのかな？

知らなかった。

でも、虫が苦手だなんて、やっぱりカヲリは可愛らしいな。

贔屓目を抜きにしても、カヲリは可愛いと思う。

これはなんとしても、最終選別終わったら髪飾りをあげないと。

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結果的に言うと。

最終選別にはまあ、生き残った。

今回はカヲリにとっては久しぶりの実戦だから、貧血で倒れない程度に戦わせた。

やっとだ……やっと、カヲリに髪飾りを渡せる！

蝶屋敷に戻って眠るときも、そのことで頭がいっぱいになってしまったのであった。

髪飾り。→←目覚めてから。

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