貴方が私を｢お姉ちゃん｣と呼んでくれるまで

簪。 ページ30

お気に入り登録者50人&リクエスト&コメント&15000hit、ありがとうございます。
やっぱり言い忘れていたことシリーズ続けようかなと迷っているところです。
────
カヲリに拒絶されてから一日。

いつものようにカヲリの部屋に行こうか迷って、やっぱりやめる。

庭で蝶と戯れていると、カヲリが恐る恐るといった感じで近寄ってきた。

そして、持っていた紙袋を渡してくれた。

若干困惑しながら

｢……開けてもいい？｣

と聞くとこくり、と頷いたので開けて中身を取り出す。

中身は、簪だった。

不思議な色彩の花がついている、綺麗な簪。

ちょっと驚いてカヲリを見ると、恥ずかしそうに赤面して俯いていた。

可愛い。

可愛いし、嬉しい。

嫌われていたわけではなかったらしい。

それどころか、私に簪を送ろうとしていたみたい。

ただ純粋に、嬉しい。

｢つけてみても、いい？｣

そう聞いてみると、こくりと頷いてくれた。

簪をつけてみて、｢似合ってる、かな？｣と聞いたら、｢………………………うん。｣と言ってくれた。

流石に普段からつけていたら傷ついてしまうかもしれないので、部屋に飾っておくことにした。


なお、簪をつけているとき。

｢うわああカナヲちゃん、その簪とても似合ってるよ可愛い！！俺と結k｢…………。｣ごめんなさいいい！！！！｣

金髪がうるさかった。

カヲリに撃退？されているときはちょっと面白かった。
────
あれ、百合になっているような気がする……。
気のせいか。

くすぐり。→←えっ。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す