貴方が私を｢お姉ちゃん｣と呼んでくれるまで

甘味処。 ページ12

お気に入り登録19人&3300hit、ありがとうございます。
※言い忘れていたことぱーと、６？
夢主ちゃんの容姿は……まあ、その辺歩いてるアリスコンプレックス野郎がちょっと振り返るくらいかな？
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カヲリはこの前私がした髪型が気に入ったらしく、普段からあの髪型だった。

うん、姉馬鹿かもしれないけど、何度見ても似合ってる。

悪い人に連れ去られないか心配なくらい。

それはそうと、今日はカヲリを甘味処に連れていこうと思う。

この前任務で行ったとき、とても美味しかったから、カヲリにも食べてもらいたい。

さらにこれでカヲリの好みの菓子がわかったらいいな、とも思ってる。

最近は任務で忙しくてあまりカヲリと二人の時間がとれなかったし。

それにあの甘味処は個室があるからのんびり食べられる。

早速誘いに行ったら、カヲリは自分の部屋ではなく縁側にいた。

どうやら、虫が近くにいるのは無理だけど蝶が舞っている様は普通に綺麗だと思うらしい。

それはともかく、誘ったら硬貨を上に投げ、｢表｣と出た。

良かった。

断られたらどうしようかと。

｢こっち｣と声をかけながら歩いていったら、とことこと効果音がつきそうな感じで着いてきた。

やっぱり可愛い。

甘味処に着き、個室に行った。

私は、結構好きなわらび餅を頼むことにした。

正直甘いものならなんでもだいたい好きだけれど。

カヲリは散々迷った末に、花林糖饅頭を頼んだ。

そして両方とも同じくらいに届いた。

花林糖饅頭は、湯気がたつほど熱い。

どうやら猫舌らしいカヲリは饅頭を半分に割って息を吹きかけていた。

そして口の中に入れる。

その時、表情に変化は無いのだが、カヲリの周囲に花が咲いているのではないかと思うような、そんな雰囲気になった。

それを見て、私が思ったことはただ一つ。

可愛い。

これからはたまに花林糖饅頭を買って帰ろう、そう思わせるくらいには、そのときのカヲリは可愛かったのである。

ちなみに、わらび餅も普通に美味しかった。

那田蜘蛛山。→←髪飾り。

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