10.Don’t mess up my tempo ページ10
ー月曜日ー
はぁ。また嫌な一週間の始まりだ。
でも今週は体育大会の練習三昧。
杏奈と一緒に居れる時間が多いから
まだよかった…。
「実はまだお前らに
見せてないパフォーマンスがある。」
佐野くんが胡座をかいたまま話す。
「あと終わりのチャイムまで
10分あるから見せようかなーって
思ってんだけど、どう？」
“え、どんなのだろう、楽しみだね”
“佐野くん最近カッコよくない！？”
“いいじゃん！やれやれ〜！！”
「そんじゃ、やろうかー
準備すっからまってろ〜」
「ねぇ、A。」
『うん？何？』
「佐野くんにどら焼きのお礼言った？』
『あ、まだ…。』
「これが終わったら言うんだよ〜？」
『はい…』
なんで私は言えないでいたのか、
ただ、タイミングが無かっただけです。
ごめんなさい。
ちゃんと佐野くんに話しかける
勇気が出ないというか、
佐野くんもいつもクラスの中では
一人で居る不思議な人だけど、
なんというか近寄りがたい雰囲気がある。
…そりゃヤンキーだからかな。
「よーし、行くぞー
お前ら用意出来た？」
“おっす！”
「そんじゃ行くぞ〜」
佐野くんが髪を解いて髪をかき上げる。
急に佐野くんの雰囲気が変わった。
♪〜
「あ、私この曲知ってる〜！」
『え、杏奈知ってるの？』
「うん！
最近流行りの韓国の曲じゃん〜？」
佐野くんがセンターに出て踊ってる。
それを見て私の体に
電気のような衝撃が走る。
ドキドキと心臓の音が鳴り止まない。
滑らかな動き、繊細な仕草。
色っぽい腰つき。
中学生の私には
まだ刺激が強いのではないかと
思うくらいのセクシーさ。
佐野くんの動き、仕草、
一つ一つに胸がときめく。
「佐野くん、やばいね、
めちゃくちゃイケてる…。」
言葉が出ない。
これは、もうドキドキ超えて
好きになりそう。
「どうしたの？A？」
『やばいね、無理かも』
「え、何が？」
指をさしてリズムを取る佐野くん。
たまたまなのか、目が合った気がする。
もうやだ、胸のときめきで死にそう…
ラストの盛り上がりのサビではもう
女の子の黄色い歓声が鳴り止まない。
曲が終わってチャイムがちょうど良く鳴る。
みんなの歓声が上がる中、
涼しい顔で去っていく佐野くん。
私は気付けば顔が火照っていた。
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ゆっちゃん(プロフ) - もう見てすぐお気に入りにしました！！この作品とてもすきです！！ (2022年12月30日 23時) (
レス) id: d04e6957d1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ(プロフ) - 引きこもり隊さん» 最後まで見て頂いて本当ありがとうございます(T . T)その嬉しいコメントに私が発狂しそうです笑笑またマイキーのお話書くので良かったら読んで頂けたら嬉しいです♡ (2022年7月3日 12時) (レス) @page36 id: 6fdc3e229f (このIDを非表示/違反報告)
引きこもり隊 - 完結おめでとうございます！！！！！！最後ついつい発狂してしまいました！（普通に近所迷惑で草） 最初から最後までキュンキュンしっぱなしで、読んでいて楽しかったです！！執筆お疲れさまでした！！ (2022年7月3日 11時) (レス) @page36 id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ(プロフ) - 引きこもり隊さん» ありがたき幸せです、これからもギュンギュンさせます！！← (2022年6月12日 20時) (レス) id: 6fdc3e229f (このIDを非表示/違反報告)
引きこもり隊 - ゆゆゆさん» もうすでに、キュンキュン通り越してギュンギュンしてるので！！（？）応援してます！！ (2022年6月11日 16時) (レス) @page16 id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆゆ | 作成日時：2022年5月20日 20時
