26.保健室で ページ26
「ってなわけで先生、
Aのことよろしく」
「なんで佐野くんが運んでくれたって
言ったらダメなの？」
「それは…その…」
「お姫様抱っこも言っちゃダメ？」
「それを一番言われたら困るんだよっ！！」
「シーっ！！Aさん
起きちゃうよ！？」
「あ、やべっ。」
「佐野くん、Aさんのこと
ちゃんと守ってあげてね！」
「は、どういうこと」
「保健室の先生には
もう全てお見通しなんだから！」
「へ、へぇ。」
なんだそれ。
「あとは先生に任せて！
佐野くんは授業に戻って！
ありがとうね〜」
「おう、よろしく」
_______……
うわぁ、たくさん寝た気がする。
今何時なのかな、
今日の給食カレーだったのに…。
…うん？なんかいい香り、カレー？
目を瞑ったまま鼻を効かせる。
ゆっくり目を開けると視界が
まだぼやけていてよく見えない。
『ふぁぁ』
「起きたか？」
あれ、その声は…
_____横には微笑む佐野くんが居た。
『な、何で、ここに…？』
「え、いや、給食を届けに。」
『あ、ありがとう、今って
給食の時間なんだ…』
よかった、私、カレー食べれるんだ…。
「体調は？」
『え？あ、今のところは大丈夫、
貧血だろうって先生が』
確かに今生理中だから貧血って
言われてすごく納得した。
朝からふらふらするなって
思ったのはそれだったんだ。
「そっか。」
『ありがとう、佐野くんは
給食食べたの？』
「いや、食べてない。」
『あ、ごめんね。私の為に
保健室まで届けに来てくれたんだよね、
戻って早く給食食べてきて？
なんか申し訳ないな。』
「何言ってんの？」
『え？』
よく見ると私のベットの上のテーブルには
私の分ともう一つ給食のセットがあった。
『え、これ佐野くんの？』
「当たり前だろ、
俺もここで食うつもりで来たんだけど？」
『え、戻らないの？』
「戻って欲しいの？」
『いや、そういう訳じゃ…』
「あんなクラスの中で
食う給食なんてまずいだろ、
お前と保健室の方がマシだ。」
『ふふっ、あははっ！』
「何笑ってんだよ？」
『なんかわからないけど
面白いな〜って』
「なんだそれ、変なやつ。」
嬉しかった、ただ単純に。
「貧血って血が足りてねぇんだろ？
鉄分取れよな。」
『あ、うん…。』
「もしかしてお前…」
『うん？』
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ゆっちゃん(プロフ) - もう見てすぐお気に入りにしました！！この作品とてもすきです！！ (2022年12月30日 23時) (
レス) id: d04e6957d1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ(プロフ) - 引きこもり隊さん» 最後まで見て頂いて本当ありがとうございます(T . T)その嬉しいコメントに私が発狂しそうです笑笑またマイキーのお話書くので良かったら読んで頂けたら嬉しいです♡ (2022年7月3日 12時) (レス) @page36 id: 6fdc3e229f (このIDを非表示/違反報告)
引きこもり隊 - 完結おめでとうございます！！！！！！最後ついつい発狂してしまいました！（普通に近所迷惑で草） 最初から最後までキュンキュンしっぱなしで、読んでいて楽しかったです！！執筆お疲れさまでした！！ (2022年7月3日 11時) (レス) @page36 id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ(プロフ) - 引きこもり隊さん» ありがたき幸せです、これからもギュンギュンさせます！！← (2022年6月12日 20時) (レス) id: 6fdc3e229f (このIDを非表示/違反報告)
引きこもり隊 - ゆゆゆさん» もうすでに、キュンキュン通り越してギュンギュンしてるので！！（？）応援してます！！ (2022年6月11日 16時) (レス) @page16 id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆゆ | 作成日時：2022年5月20日 20時
