24.頬の傷 ページ24
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その時なぜか、ふと思った。
多分、この傷はただ喧嘩しただけじゃなくて
誰かを守る為にできた傷なんだって。
もう、気づいた時には無意識に
佐野くんの頬に付いてる絆創膏に
手が伸びていた。
『痛そう…大丈夫？』
「はっ！？い、いきなりなんだよっ」
『なんか、佐野くんって一見不良で
そんな怪我もして怖い人に見えるけど
本当はすごく優しい人なんだよね』
「は、はぁっ？何言って____ 」
『あ、ごめん！！何してんだろ私、
傷口触っちゃった、
痛かったよねごめ____』
と言いながら手を離そうとすると
佐野くんが上から手を被せた。
「ううん。このままがいい。」
『えっ、』
待って、何この状況。
待て待て、顔が熱くなる。
って、いやいや、冷静になれ。
周りの人から見られたら
絶対なんか言われる…。
…と思ってキョロキョロすると
誰も居なかった。
「今日朝から移動教室だから、
もうみんな行っちまった。」
3秒後、やっぱり恥ずかしさに
耐えきれなくて
自分から手を離した。
体がふわふわする。
興奮しすぎて体が熱い。
罪すぎるこの男、佐野万次郎。
『わ、私もう移動教室行くっ！』
恥ずかしさのあまり、
その場を去ろうとすると
「待って」
手首を掴まれて引き戻される。
「一緒…行かねーの？」
『い、一緒…？』
もう頭が真っ白で
日本語がわからなくなりそう。
「_____嫌ならいい。」
そう言うと佐野くんは
一人でスタスタ歩いていってしまった。
え、いい感じだったのに
なんか雰囲気壊しちゃった…？
いや、でももうそれどころじゃなくて
私の体と頭が追いついてないんですって。
はぁ。と一息ついて、
さぁ行こうと立ち上がった瞬間。
目の前がだんだん暗くなってきて
気分が悪くなって
そのまましゃがみ込んでしまった。
それから少し時間が経った気がした。
頭の上から声がした。
「何しゃがんでんの？」
佐野くんの声だ。
でもキツくて顔を上げられない。
「置いてってごめん。
ほら、立って？」
『私、気分が悪くて立てな…』
「大丈夫か？保健室行くか？
あ、しゃがんだままでいいから。
おんぶしてやろうか？」
『やめて…こんな時にからかうのは…』
「ばーか、からかってねぇよ」
私がゆっくり顔を上げた瞬間、
佐野くんの顔が近づいて________
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ゆっちゃん(プロフ) - もう見てすぐお気に入りにしました！！この作品とてもすきです！！ (2022年12月30日 23時) (
レス) id: d04e6957d1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ(プロフ) - 引きこもり隊さん» 最後まで見て頂いて本当ありがとうございます(T . T)その嬉しいコメントに私が発狂しそうです笑笑またマイキーのお話書くので良かったら読んで頂けたら嬉しいです♡ (2022年7月3日 12時) (レス) @page36 id: 6fdc3e229f (このIDを非表示/違反報告)
引きこもり隊 - 完結おめでとうございます！！！！！！最後ついつい発狂してしまいました！（普通に近所迷惑で草） 最初から最後までキュンキュンしっぱなしで、読んでいて楽しかったです！！執筆お疲れさまでした！！ (2022年7月3日 11時) (レス) @page36 id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ(プロフ) - 引きこもり隊さん» ありがたき幸せです、これからもギュンギュンさせます！！← (2022年6月12日 20時) (レス) id: 6fdc3e229f (このIDを非表示/違反報告)
引きこもり隊 - ゆゆゆさん» もうすでに、キュンキュン通り越してギュンギュンしてるので！！（？）応援してます！！ (2022年6月11日 16時) (レス) @page16 id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆゆ | 作成日時：2022年5月20日 20時
