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『りょうくんが、愛情の解消場所として私の事使うのは別にいいんだけど、特別扱いはダメじゃない？』
虫「うーん……難しいとこだね」
ゆ「俺はAちゃんの言うこと分かるよ。それって彼女にするのと同じことしてるやん！ってことでしょ？なのに彼女欲しいって矛盾してるやん！って」
『浮気常習犯が言うことじゃないけど、まあそういうこと』
て「Aとしては、そういう見方されたのが嫌とかじゃなくて、ただただりょうが心配って感じなんでしょ」
『そう。なんか……ホントごめん。2年間も無駄にさせてまった』
り「無駄では無いと思ってるよ、俺は」
虫「りょうくんはどう思ったの？さやりんにそう言われて」
り「お説教されて？」
『おい』
り「お説教されて……そうだな。なんか、やっぱりAって意外と純粋だよなあって」
し「反省してねぇ(笑) 」
り「いや、反省することは無くない？だって俺は、友達としてAのこと愛してて、一番近くにいるから一番大切にしてただけだよ？」
て「まあその考えってやっぱりちょっとズレてんじゃないすかね」
り「ズレてんの？どこが？」
と「普通、一番大切にしてる人は、恋人にしたい人のはずだよ」
り「そんなん、家族愛とかどうなんの」
と「…………そういうのは除いて」
『私もそう思う……し、何より今りょうくんは自分で気付いてないだけで、もう恋愛出来なくなっちゃってる気がする』
り「それ言ってたね」
し「なんで？」
『一番大切って感情を友情にカウントするようになってるもん』
り「Aは違うの？」
『違うよ。てっちゃん達への家族愛とか、皆への友愛とか、それとは別のとこに一番大切な人は居るもん』
虫「居るの？！」
『カーストとして位置してるよって話(笑) 』
て「飛び抜けて大切って言う人を、友達って言い張って、同居続けるのはちょっと歪んでるよね」
し「ああ……その言い方聞いて納得した」
り「そうなの？俺はAから話聞いて以来、ずっと納得してないけど」
ゆ「納得してないの？」
り「してない。けど、何回説得しても出て行くって言ってる人のこと引き止めらんないじゃんね」
て「そもそもAの理論的には説得されるのもおかしいんだよね。ただのシェアハウスなんだから」
『うん』
虫「まありょうくんの恋愛観って独特だからね」
り「嘘じゃん。俺がマイノリティなの？」
『ってことで、この話終わり！以上報告でした！お騒がせしました』
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作者名：蚕虫 | 作成日時：2023年10月30日 21時
