さやりんからのお話 ページ30
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虫「一体どうしたんですか……」
と「めちゃくちゃ声震えてんじゃん(笑) 」
虫「そりゃそうでしょ。公式からのお知らせってめちゃくちゃ怖いからね。卒業の公式発表思い出して今から泣きそうだもん」
『いや、ホントそんな構えないで』
て「大丈夫大丈夫」
虫「テメーは知ってんのかよぉ！！」
と「ヤバい、虫がキレた」
『もう言っちゃうけど。報告です。私、てっちゃんのT-labに住むことにしました』
と「はっ？！」
ゆ「えっ。えぇ？なんで？喧嘩？」
『喧嘩じゃない』
虫「関係者張本人なのにりょうくん、驚いてないね」
り「俺はもう、Aから話聞いてるから」
虫「なに？！元々知ってんの？！なんだよ！！ビックリさせて！！」
『いやホント、なんか大事になってるね。全然大したこと無くて申し訳ない』
し「なんで？」
『まあ簡単に言うと、これ以上一緒に住んでもお互いにメリット無いかなって』
ゆ「Aちゃんから言い出したの？」
『うん』
り「なんか俺がAのこと特別扱いしてるのがダメなんだって」
『ダメじゃないよ。ダメでは無いけど、彼女欲しいのに私の事一番大事とか言うのは良くないよねって話』
り「っていう理由でちゃんとお説教されました(笑) 」
『お説教……では無い……はず』
り「いや、お説教だったよ。ちゃんとして？ってめちゃくちゃ言われたもん、俺」
虫「…………なんか、さやりんってどこまで行ってもさやりんなんだね」
し「ていうかそもそもAから同居言い出したのに？」
『そこはもっと確認するべきだったよね。反省してる。私はなんて言うか、りょうくんって明確に男女の恋愛と友情を区別出来る人だと思っとったの』
て「だから、AはりょうがAと住んでも、別で大切な人を作れるタイプの人間だって思ってたんでしょ」
『そう。同居始める前にも、5年くらいの間一緒に居て、その段階で恋愛に発展しなかったし、もう完全に友達として線引きされてるもんだって思ってたの』
ゆ「まあね？5年無かったらもう無いと思うよね」
『それで、友達なら一緒に住んでもただのシェアハウスだし良いかなって』
し「え？それで今になって手出されたの？」
『デリカシーって知ってる？手は出されてない』
り「俺が「Aのこと一番大切」って言っちゃったの」
虫「…………あー、なるほどね」
ゆ「Aちゃんからしたら、友達をそんな枠に入れるのおかしいじゃん！ってことか」
『そういうこと』
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作者名：蚕虫 | 作成日時：2023年10月30日 21時
