・ ページ19
・
虫「待って、忘れてた。ほら、Tシャツ」
て「えっ、要らん」
『ええ加減にせんかい』
虫「はい、てつやマイナス1〜」
て「お前さ、ホント。私情挟んで俺を最下位にさせるムーブとかすんなよ？」
『まさかそんな』
て「嫌だわ、マジで。最終首切るからね」
『そうなったら、りょうくんに雇ってもらうし』
り「着れました」
虫「いいじゃん、似合うよ」
と「虫さん映んないと、永遠に「やりん」Tシャツになるんだけど」
り「なんでカメラ裏なのに「さ」の文字のTシャツ着たの」
虫「やっぱり僕はほら、トップオタクだから」
と「めちゃくちゃドヤ顔してるわ」
て「まあとりあえず歩きますか」
り「あれ、Aその格好で行くの？寒いでしょ。俺の着る？」
『おー！着る！いいの？』
て「えっ、これで褒める札出ないの？無理ゲー過ぎない」
り「やばい。シンプルに追い剥ぎされた人だ」
『あったかぁ〜。なんか、りょうくんが着てたから生温くてちょうどいい』
虫「言い方(笑) 」
て「で？何したいの？」
『褒めたったろうやないかい』
て「え！？俺？！」
『としみつくん。車から守ってくれた』
と「やったあ」
り「ねーえ！さっきの追い剥ぎに出さんくて今のに出すのは酷いって！！」
て「忘れてた。コイツ、としみつに甘いわ」
と「最近雇用主風忘れてた2人に負ける気せん」
て「なんなの。いいよ、もう。としみつが雇いなよ」
『え、捨てないで』
虫「可愛い！！」
て「なにその顔。腹立つ」
『ええ加減にせんかい』
て「ほらぁー！！もう！！」
『ねぇ、柿の葉寿司食べたい』
り「いいじゃん。買ってあげる」
『ありがと！褒めたったろうやないかい』
と「美味そ〜！！浅谷さんも寿司好きだもんね」
『としみつくんの熱量には負けるけどね(笑) 』
り「でもこの人、高級寿司屋でも6貫とかでお腹いっぱいって言うから、コスパ良いよね」
虫「さやりんは基本、焼肉屋以外なら食べないもん」
て「焼肉屋ってか米がないとこなら意外と食うよ、この人」
り「あ、来た。あっちで食べよっか」
『ごちそうさまでーす』
り「はーい、お粗末さま。よく考えたらさっきので札上げて貰えたのめちゃくちゃラッキーだよね。だって俺ら、基本Aに財布出させんやん。奢られるのなんて当たり前でしょ？」
『んなこと思っとらん』
虫「爆美女ムーブだ」
『爆美女は否定せんけども』
て「うざ」
・→←【逆パワハラゆる旅】いつも頑張ってくれているカメラマンを旅行に連れて行って雇用主たちで労おう！【ならまち】
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 134人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蚕虫 | 作成日時：2023年10月30日 21時
