てつやに大腸ガンの疑いがあるので検査します ページ40
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て「だからね、これ、Aに言えてないんですよね」
ゆ「えっ、言ってないの！？」
り「絶対早く言うべきだって」
て「いや、多分ホントに取り乱すから絶対言わないでね？頼むから」
り「でもどうすんの。28日に結果は分かる訳でしょ？」
て「そうなったら言いますよ」
し「不確定な状態でね、言っちゃうと怖いから」
て「そう。あの子ね、意外と脆いから。ガンってなったら言うけど、もしそうじゃなくてただの胃腸炎的なのだったら、なんも知らん方が幸せだし」
虫「良いのかなぁ、それで」
て「大丈夫大丈夫。今日も、クリスマスで自分の誕生日だってのに仕事あるって東京居るやん？バレんよ」
虫「バレるバレないの話じゃなくてね？」
り「でもAに頼まないならどうするの？病院の付き添い」
と「親？」
て「いや、無いなあ。無駄に心配かけたくないし」
虫「僕らの誰かが行けたらいいんだけどね」
て「そう。ちょうどね、東京なんだよね」
し「結果聞いて、大丈夫だったら途中参加なんでしょ？てつやは」
て「うん。だからまあ、Aは東京組に行かせて、俺は1人で病院かなあ」
ゆ「Aちゃんに頼みなよ。絶対その方がいいって」
虫「検査結果は自分の他にもう1人居た方がいいって言うよ」
て「いや、でもAはダメ。それならそこらで知り合ったキャバ嬢連れてくわ」
ゆ「なんでそんな？」
り「でもA、隠されてたって分かった時の方が悲しい顔すると思うよ」
虫「さやりんに悲しい顔させたいの？」
て「悲しい顔させないために隠してんの！(笑) 」
り「それは違うって」
と「まあ今は仕事中だし無理だとしても、1回こっち帰ってきた時に話すべきだとは思う」
て「いやもし言ったとしてさあ、多分全部の予定狂うよ」
り「どういうこと？(笑) 」
て「多分A、ホントに俺から離れんくなると思う」
虫「すーごい自信じゃん」
て「自信とかじゃなくて、事実そうなんだって。いいの？今回、東京でサブチャンのストック撮るんでしょ？」
り「そんなんは俺らがカメラ回すって」
ゆ「言いなよ。絶対言った方がいいよ。泣いちゃうよ、Aちゃん」
て「泣くどころじゃすまんの！」
り「どっから出てくんのその自信は」
て「事実なんだけどなぁ……えぇー……言う？」
虫「これは歳上からの命令です。言え！！」
て「うーん…………ま、考えますわ」
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作者名：蚕虫 | 作成日時：2023年10月23日 10時
