りょうは針金のハンガーを知らないらしい ページ38
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り「Aも知ってる？」
『当たり前ね？』
り「嘘だ！」
て「Aは俺と同じだからね！！無理だから！そっちに引き込むのは！」
虫「りょうくんの味方は居ないからな！！」
『普通に引いてるもん今』
り「なんで？だってA、お金持ちじゃん！！」
『バカ！頑張って働いてたんだよ！！』
て「だから疲れて今こんな有様になってんの！！」
り「こんな有様(笑) 」
『ちゃんと貧乏経験積んでるから、仕事頑張ってたの！！で、今はある程度溜まったからクソニートに転向したの！！』
虫「さやりんはクソニートじゃない！！」
ゆ「それ関係ないじゃん」
り「でもさ、さやりんって研修生の時から東京に住んでたんでしょ？そのお金はどこから出てたの？」
『自腹切ってました！！』
て「どこに住んでたか知ってる？！新小岩だよ！？アイドルが、月曜から夜ふかしで取り上げられる町に住んでたの！！」
り「そうなの？」
『四畳半のボロアパートに住んどったわ！！』
て「このハンガーすら買えんくて、服掛ける場所無いからって服2着を永遠着まわしてたんだから！！」
り「それは今もやん」
『それはそう』
り「じゃあ寿司は？」
『魚々丸はね、行ったことないです。人生で』
て「この人、初めて食べた100円寿司で泣いたんだから！！」
り「そのエピソードは何？」
『寿司なんて日常で食べれんの！！』
と「そーだよ！年に1回、誰かの誕生日で食べれたらラッキーな食べ物なんだから！！」
り「あんなにいっぱいお店展開してるのに？皆が皆そうなら、寿司屋はずっと暇やん」
『りょうみたいな家計の人間が定期的に行っとんの！！自分基準で話さない！』
ゆ「呼び捨て珍しいね(笑) 」
虫「今回ばかりは多数決でこっち有利だからね？さやりんもとしみつもてつやも僕もコッチなんだから」
り「くっそ………ニトローー！！」
ニ「はい」
り「これ、知ってる？」
ニ「……(笑) 」
と「いいよ？正直に言って」
ニ「知ってます(笑) 」
て「ほら見てみん！」
と「これが庶民です！！」
『いくとくん、コッチおいで』
虫「おい、いくと！何ニヤニヤしてんだ！」
ゆ「キレてるとこ別じゃん(笑) 」
り「じゃあニトロ。家族で寿司ってなったら、100円寿司？魚々丸行ったよね？」
ニ「それは……魚々丸かもしれん」
『いくとくん、バイバイ』
て「結局金持ちなんだ」
と「誰が味方？」
『新小岩の四畳半住んだことある人間だけ』
て「なら俺らダメやん」
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作者名：蚕虫 | 作成日時：2023年10月6日 3時
