【クリスマス速報】てつやはフラれ、りょうは相手ゲット ページ21
・
て「あ、待って」
としみつくんがクリぼっちだって話をしてる最中、急にてっちゃんが私を見た。
て「空いてる女、居るじゃん」
し「女ぁ？」
しばゆーに近くにあったゴミを投げつけつつ、カメラをてっちゃんに向ける。
て「としみつ、Aの顔は好きなんでしょ？」
と「言い方ぁ！」
り「ホントじゃん。え、ちなみにAは予定あるの？」
知っててニヤニヤ聞いてくるりょうくんにもゴミを投げ、私は口を開いた。
『黙秘権行使』
ゆ「あ、その顔は」
虫「嘘でしょ、さやりん」
何故かざわくんがダメージを食らっているけど、知らない。私は私で勝手に過ごすし。
て「え！？ホントに！？最悪、Aでいいかと思ってたのに」
16万のホテルを押さえてしまっているてっちゃんは、本気で焦った顔をした。
『最悪って言わんとってくれます？？』
て「最悪、彼女居たら彼女にすることをAにやって、気持ち満足させようと思っとったのに」
虫「最低」
『いや、まあ本当は私もその予定だったんだけど』
て「そうやんね？俺がドタキャンされた話したら、なら行くって言ったやん」
ゆ「元々、1人の予定だったでしょ？」
頷くと、ざわくんが碇ゲンドウポーズで低く唸った。
虫「…………御相手は」
『黙秘権行使』
し「なんでぇ」
り「なんで言わんの？」
『…………別に』
ゆ「沢尻エリカ居んじゃん」
て「ていうか、待って。りょうは知ってんの？」
り「知ってる」
虫「は！？なんで？りょうくんが知ってて、てつやが知らないって何？」
りょうくんの目が言っていいかと聞いていた。私は肩を竦め、好きにしてと合図を送る。白い歯が見えて、彼は嬉々として語り出した。
り「電話かかってきたんだよね。この前家で2人で喋ってる時に」
虫「さやりんの連絡先を知ってる人……」
皆がそれぞれ想いをめぐらせるのを楽しげに眺めてから、りょうくんは名前をあげる。
り「はじめんから」
全員が弾かれたようにこっちを見た。
て「はあ！？」
と「え、ホント？！」
『ホント』
ざわくんが口に手を当て、後ろに倒れ込んだ。
て「えー……マジか。なんか気まず」
り「ま、Aが当日会うのは、はじめんじゃないんだけどね」
ゆ「………ん？どういうこと？」
り「Aは頼まれただけ。はじめんの甥っ子？が、アイドルのAのファンだったんだって。だからサプライズで会ってくれないかって」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 105人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蚕虫 | 作成日時：2023年10月6日 3時
