第二十六話 ページ27
私たちは無事に外に出れた。
「それじゃあ皆紙切れを…」
「わかった!」
『うん!』
私は紙切れを入れたポケットに手を突っ込む。
でも、
『え……あ、あれ……?』
___紙切れが…無い!!
どうしよう、これじゃ帰れないよ…!
私が焦っているのを片岡さんと桃花ちゃんは、
どうしたのと言わんばかりにこちらを見つめる。
そのとき、カルマくんが紙切れを私に差し出してきた。
『……?』
「コレ。…Aのだから」
『え?』
カルマくんは早く受け取って、と
私に紙切れを押し付けてきた。
「前原は紙切れを届けにここに戻ってきたんだよ。だから、ほら。」
『そ、そうなの?…ありがとう……』
・
可笑しいな、
私は腕の部分だったはずだけど、これはお腹の部分だ…
でも、私の勘違い……かな、?
片岡さんと桃花ちゃんが紙切れを持ってスタンバイしてるし、
カルマくんも紙切れを出してるし……
とりあえず早く逆打ちをやらなくちゃ。
「じゃあ、やるわよ!声を出して確実にやりましょ!」
「『うん…!』」
「………うん」
私たちは四人で、4+1だから
五回唱えればいいんだよね!
「サチコさんお願いします!」
「サチコさんお願いします!」
「…サチコさんお願いします」
『サチコさんお願いします!』
「「「『サチコさんお願いします!』」」」
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akoi(プロフ) - 業…。前原から紙切れを取っていれば生き残ってたんだな…。まぁ、あの状況じゃ仕方ないですよね (2018年8月18日 2時) (レス) id: 6a82310d03 (このIDを非表示/違反報告)
風蘭doll - ねこだる。さん» おそらくですが業は主人公に自分の切れ端を渡して自分は途中で拾ったものを使ったと思われます (2018年2月7日 19時) (レス) id: f000da4496 (このIDを非表示/違反報告)
レミィ(プロフ) - カルマ君がぁぁ……いい人……いい人すぎるっ……!! (2017年12月16日 23時) (レス) id: faf5de8ee8 (このIDを非表示/違反報告)
冷泉 波琉架(プロフ) - 切ない……カルマを殺しちゃだめだ…… (2017年9月26日 21時) (レス) id: 8121be56da (このIDを非表示/違反報告)
HoneyWorksLove☆ - ちょっと怖いけど面白かったです! (2017年6月23日 17時) (レス) id: e8ad036fee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:阿鳰 | 作成日時:2017年5月7日 11時