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「我が名はガビル!お前らにも吾輩の配下となるチャンスをやろう!!」


……本当に、本当に勝手で申し訳ないんだけど、リザードマンって名前から物凄くかっこいい魔物だと思っていたんだ俺は。
確かに見た目はかっこよかった。見た目は!

だけど実際に話を聞いてみると、なんとも言えない痛々しさがある。なんだコイツ、というのが感想だ。

ひとつ咳払いをしたリグルドが、何とか話をできるようにと声をかけていた。


「失礼ながらガビル殿、いきなり配下になれと言われましても」
 
「やれやれ、皆まで言わんとわからんか。貴様らも聞いておるだろう。オークの軍勢が、この森を進行中だという話だ。」
 
 
ガビルの態度は面白くもなんともないが、"オーク"という言葉でガビルに視線が集まった。
オーク……確かベニマル達の里を襲った奴らの名前だったはず。
その証拠にベニマルにシオン、ハクロウは目に見えて態度が変わった。

 
「しからば我輩の配下に加わるがいい!この吾輩が!オークの脅威より守ってやろうではないか!貧弱なゴブリンではとうてい太刀打ちできまい?」

「ゴブリン……?」


思わずガビルの話に口を挟んでしまった。
だってこの場にいるのは、鬼人のベニマル、鬼人のシオン、鬼人のハクロウ、ホブゴブリンのリグルド、スライムのリムル、そして正体不明の見た目人間である俺。
ゴブリンなんてどこにもいない。


「ゴブリンがいないようだが?」

「あれー?」

「情報によれば此処は確かにゴブリン村のはず…」


いないことにガビル達も気がついたのか、丸聞こえの会議を始めた。
それをなんとも言えない視線で見守る俺達。
この時間は必要なの……?


「あー……聞けば、この村には狼牙族を飼い慣らした者たちが居るそうではないか。そいつらは幹部に引き立ててやるぞ。つれてくるがよい」


目の前にいますが(リムルと俺)
もうなんか何しても取り返しの出来ない失態を見せに見せまくっているのに、ガビル達は気付いていないのが寧ろ彼らにとって幸せな気がしてきた。

1人だけ生暖かい視線を送っていると、バチりとガビルと視線があった。


「……」

「……」


するとだんだんとガビルの頬の辺りが赤く変化していった。

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ポッチ(プロフ) - ストーリー、キャラの性格とか全部大好きです‼️無理ない程度で良いので更新再開してくれると嬉しいです。 (6月9日 17時) (レス) @page27 id: bc736021f3 (このIDを非表示/違反報告)
黒椿鬼(プロフ) - とても楽しく読ませていただきました。本当にありがとうございます (2023年4月25日 22時) (レス) id: 45f1efa2ce (このIDを非表示/違反報告)
雪モチ(プロフ) - めちゃくちゃ好きですゥゥゥ!!!更新楽しみにしてます! (2022年9月24日 7時) (レス) @page27 id: 0e13820e35 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (2021年3月20日 13時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
はまぐり(プロフ) - めっっちゃ好きです!(語彙力)続きを楽しみにしてます! (2020年11月20日 10時) (レス) id: fe50b1b3b6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:姫林檎 | 作成日時:2020年9月28日 9時

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