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オーガ達を集落に案内して、ようやく日が暮れ始めてきた。
辺りが段々と暗くなる中、この集落だけは異常な盛り上がりを見せている。
そう、宴会が始まるのだ。
｢リムル様、こちらを……」
そう言って緊張した様子のゴブイチがリムルの前に差し出したのは、牛鹿の肉の串焼き。
炭火焼きの良い感じに出来た焦げ目と、美味そうな肉の匂い。食べなくても分かる。あれは絶対美味しい……と。
「A様もこちらを……」と手渡されたので俺の手にも同じものが握られているが、まずはリムルのリアクションを見てみようと、周りのゴブリン達と同じくリムルの様子を至近距離でみていた。
｢うまぁぁぁい！｣
知ってた。
初めて食事をしたリムルの第一声に、ワアア！と盛り上がりを見せるゴブリン達。中には歓声や拍手をするものまでいた。
だけど段々と静かになり、今度は俺に視線が集中する。ゴブリン達は先程リムルに向けたように緊張した表情を向けていた。
「……え？」
「ほら、Aの感想待ち！」
「あ、ああ、なるほどなるほど」
リムルに急かされて俺も1口だけお肉を食べる。どこからかゴクリ……と誰かが唾を飲み込んだ音が聞こえた。
「……！うん！美味しいです！！！」
久しぶりに食べたお肉は、それはもう絶品だったとだけ言っておこう。
食レポ？？？ハハハハハ………知らない子ですね！
「……でもやっぱり、白米欲しいなぁ」
「これは本格的に稲をどうにかしないとな」
「うん。頑張ろう」
「おう」
そして、リムルとの間に1つ、やるべきことを決めたのだった。
「……なぁA。俺さ……あのオーガ達をスカウトしようと思うんだけど」
「ん？配下にって事であってる？」
「おう」
それはつまり、あのオーガ達にある"訳アリ"をどうにかする覚悟があるということで……
「面倒事に巻き込まれるかもしれないよ？」と念の為忠告入れてみたけど、「分かっている」と真剣な顔で返されてしまった。
「……まぁ、分からなくもないけどね。あのオーガ達強かったし戦力増加を考えるならこちらに引き込みたい。それに話せばわかってくれたように、他の魔物よりも知性がある」
「だろ？スカウトするには持ってこいだと思うんだけど」
「俺は大丈夫だけど、そういうのした事ないから、結局はリムルに頼ることになるけど……」
「おう！任せとけ！」
そして休憩がてら、リムルはオーガ達のところに向かった。
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ポッチ(プロフ) - ストーリー､キャラの性格とか全部大好きです‼️無理ない程度で良いので更新再開してくれると嬉しいです｡ (6月9日 17時) (
レス) @page27 id: bc736021f3 (このIDを非表示/違反報告)
黒椿鬼(プロフ) - とても楽しく読ませていただきました。本当にありがとうございます (2023年4月25日 22時) (レス) id: 45f1efa2ce (このIDを非表示/違反報告)
雪モチ(プロフ) - めちゃくちゃ好きですｩｩｩ!!!更新楽しみにしてます！ (2022年9月24日 7時) (レス) @page27 id: 0e13820e35 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (2021年3月20日 13時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
はまぐり(プロフ) - めっっちゃ好きです！(語彙力)続きを楽しみにしてます！ (2020年11月20日 10時) (レス) id: fe50b1b3b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫林檎 | 作成日時：2020年9月28日 9時
