【題名変更】戦闘特化なのにあんまり戦ってない気が…… (ページ8)

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(そうだ。お前達に名前をやろう。お前達も、我に名前を付けよ)

(は？なんでだ？突然何を？)

(一応名前ならあるけど？)

(同格と云う事を、魂に刻むのだ。人間でいうファミリーネームみたいなものだ。お前らの持つ名前も、この世界へ来ての名前ではなく前世の名前や別世界の名前のだろう？ならばここでは名無しと同じだ。我がお前に付けるのは、"加護"になる。お前はまだ"名無し"だが、これでネームドモンスターを名乗れるぞ！)

へ、へえ…なんか凄いんだということはとりあえず分かった。
つまり、ヴェルドラ、スライムと縁を結ぶということだろう。
お互いがお互いを認めたという証に。

(うーん…暴風竜、暴風…嵐？うん、テンペストとかどうだ？)

(決まり！だな！！！素晴らしい響きだ。)

あ、割と文字の音の響きが良ければ良いんだ……
俺自身には名前をつけるなんて大層なセンスを持ち合わせていなかったので、ほぼほぼスライムに丸投げという形だったが、ヴェルドラがそれでいいならそれでいいや！

(素晴らしい響きだ！今日から我は、ヴェルドラ・テンペストだ！それでは、お前はリムルの名を授ける。そしてお前にはAの名を授ける。リムル・テンペスト、A・テンペストを名乗るが良い！)

ヴェルドラに新たな名前をつけてもらった時、確かに俺は、魂の奥底で何かが変わったのを感じた。
見た目的には特に何も変化はなかった。だけど、この洞窟内に充満している何かの気……それが、俺の中で大幅に出現した、所謂進化的なものを、確かに感じた。

なんだか、家族になったみたいで胸が暖かい。

本丸にも沢山兄弟はいたけど、俺は紛い物だったから、真の意味で兄弟では無かったのだと思う。どこか、引け目も感じていた。

今はそれを感じない。

ありのままの俺が、ヴェルドラとリムルと繋がりを持てた。

その事実が無性に嬉しかった。
　